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テレビドラマを観ながら、出演者と Twitter で会話する日

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Twitter を通じてプロモーションを行う。最近では珍しいアイデアではなく、エンターテイメントの世界でも Twitter 活用は進んでいます。日本でも映画『ターミネーター4』の宣伝に使われたことをKNN神田さんがレポートされていますが、米国ではいよいよ Twitter に連動するテレビドラマが登場したそうです:

Fox goes tweet, tweet, tweet on your TV screen during reruns of 'Fringe' and 'Glee' (Los Angeles Times)

そのドラマとは、FOXが放送する"Fringe"と"Glee"という2つの番組。どのような形になるかというと:

During the episodes, viewers will be able to follow the cast and producers’ tweets online via Twitter and on the air via a lower-third scroll. The actors and producers will provide commentary, answer questions, and offer insights about  the upcoming season.

番組放送中、視聴者は Twitter 経由で出演者やプロデューサーのつぶやきをフォローすることができる。またその内容はテレビ画面上にもスクロール表示される。俳優とプロデューサーたちは番組内容にコメントしたり、質問に答えたり、この後のストーリーに関してコメントしたりする予定だ。

とのこと。「番組を Twitter 上で宣伝する」「出演者や制作者の生の声に Twitter で触れられる」などのような試みはこれまでにもありましたが、テレビ画面にメッセージを表示するというレベルまで踏み込むのは珍しいことではないでしょうか。ちなみに気になるアカウントはというと、"Fringe"の方が @FRINGEonFOX、"Glee"の方が @GLEEonFOX になります。

Twitter とテレビの相性が良いことは、実際に使われている方ならよくご存知でしょう。番組を観ながら、それに対するツッコミを Twitter に書き込むという行為を行っている人は意外に多く存在します(かく言う自分もそんな人間の一人です)。先日もテレビ東京の番組『ワールドビジネスサテライト』で Twitter が取り上げられた際には、関連するメッセージが数多く Twitter 上に投稿されていました。それはテーマが Twitter だったからということではなく(確かにメッセージの数は通常よりもずっと多かったですが)、例えば選挙やスポーツ中継、アニメなど、様々な番組に対するコメントを Twitter 上で見ることができます。

今回のFOXの取り組みがどこまで成功するかは分かりませんが、上記のように Twitter とテレビの相性が良いこと、また出演者自身と交流できるということで、注目を集める可能性は高いのではないでしょうか。このレベルまでいくのは無理としても、日本のテレビ局でも @NHK_onair@tbs_channel という活用例がありますし、もう一歩踏み込んだ利用が始まることを期待しています。前述の『ワールドビジネスサテライト』でも、せめて番組内で「こうしている間にも #wbs というハッシュタグを使って無数のコメントが書き込まれている」ぐらい紹介してくれれば良かったのに……。

【○年前の今日の記事】

よい審判の条件とは (2008年9月1日)
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