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今年の新入社員は「クラウド型」(仮)

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みずほ情報総研の吉川さんが「新年度の新入社員のタイプを考えてみようという企画」を立てられているので、反応してみました。ずばり今年の新入社員タイプは「クラウド型」です。なにそのヒネリの無さ、と言われてしまいそうですが、本人も自覚しているのでスピード勝負で書いてしまいます。またいつも以上に思いつきで書いていますので、ツッコミのある方はお気軽にコメントをどうぞ。

ネットを駆使して、スマートにその場その場で知識を手に入れる。また厳しい経済環境に揉まれてきたせいか、常にコストパフォーマンスを考え、本当に必要なものしか買って持とうとしない。自動車ですら「カーシェアリングで十分」と割り切る思考回路の持ち主。

そんな彼らにとっては、会社ですら太い関係を結ぶ相手ではない。「派遣切り」や「内定切り」といった現象を目の当たりにしてきた彼らは、安定を求めつつも、会社がずっと守ってくれるなどという幻想を抱いてはいない。会社から得られるものは得つつ、一方で社外の組織や人々とも関係を持って、必要とあらばあっさりと会社を変えていくだろう。

だからといって、会社側も彼らをいつでも切れる、必要なときだけの戦力などと捉えてはならない。ITのクラウドのように、彼らは会社側が投資しなくても自らをバージョンアップするように心がけてくれる。雲のようにつかめない存在とあきらめるのではなく、彼らを通じて新しい考え方を取り入れてやろう、ぐらいの姿勢が必要である。

吉川さんに指定された「最初にちょっと誉めつつ次に貶し、取り扱いの難しさを上から目線的に指摘しつつ将来性に期待して結ぶ」というテンプレートを使ってみましたが、なかなか難しいですね(笑)。それにクラウドなんて世間的にはまだまだ知られていないだろ、と言われてしまうかもしれませんが、個人的に「クラウド」は一時期の「WEB2.0」を凌ぐ勢いで流行語化しつつあると思います。ひょっとしたらひょっとするかも……という期待が、麻生首相の支持率ぐらいはあるのですが。

「派遣切り」が批判される昨今ですが、「必要なリソースを必要な分・必要なときだけ手に入れる」という発想は企業にとって魅力的なモデルであり、IT以外の分野にも導入が進んでいくことでしょう。先日、「頭脳(データ分析力)までもインドの企業にアウトソースする」という現象を紹介しましたが、言葉のカベを超えて日本企業にも同様の動きが広まっていくはず。その意味で「クラウド型」は今年の新入社員だけでなく、今後の社員全体に当てはまるキーワードにもなっていくのではと考えています。そしてそれが行き着くところは、ファブレスという概念をモノの製造だけでなく、チエやサービスを生み出す過程にも応用する組織になるはず……と言い出すと脱線してしまうので、言葉遊びはこのぐらいにしておきましょう。

ちなみに本家・社会経済生産本部による新入社員タイプ定義、吉川さんも書かれていますが、昨年(平成20年度)は「カーリング型」でした。例年通りであれば、今月末までには発表されるはず。果たして今年の新入社員たち、何と評されるのでしょうか?

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以上、「ボディーシャンプー型」新入社員だった小林でした。

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