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狭くなる流行語

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ご存知の方も多いと思いますが、2007年度版の「現代用語の基礎知識」に掲載されるキーワードが発表になりました。その中で「はてなダイヤリーキーワード」から選ばれたものがあるのですが、「ようつべ」「急にボールが来たので」など、ネットにどっぷりとつかっている人ならニヤリと笑ってしまうような単語がピックアップされています:

「ようつべ」「mixi疲れ」も はてなキーワード、今年も「現代用語」に (ITmedia News)

ちなみに95キーワードの一覧表は、以下のリンク先で確認することができます:

『現代用語の基礎知識2007』掲載キーワードについて

これを見ていると「ああそう言えばこんなネタがあったっけ」といろいろ思い出すのですが、僕はどうも毎年、意味が分からない単語が増えているような気がします。それは年を取ったからだとか、仕事が忙しくなってネットに浸る時間が減ったからだとか、自分自身が理由だと考えることもできるでしょう。しかし、どうも個々の流行語が「流通」する範囲が狭くなっているような気がします。

以前は流行語というと、ある程度自分に物理的に近い人々(家族や友人、会社の同僚)ならば誰でも知っているものでした。しかし最近では「これって面白いよね~」と話を切り出すと、「何それ?知らな~い」と反応される(あるいは逆に、振られたネタをこちらが知らない)ことがよくあります。また流行が燃え尽きるのが早いというか、近い立場でも同じ時間を共有していないと、やっぱり話が通じないというケースも増えているように思います。大きな山を焼き尽くす山火事ではなく、瞬間的にパッと燃えるボヤが続発するようになった・・・そんなイメージでしょうか。

その原因は様々な角度から論じることができると思いますが、もしかしたら「どのキーワードを知っているか」という問いに対する答えをもとに、人々をグルーピングすることが可能かもしれませんね。例えば僕は「QBK」「かぜがなおりかける」「mixi疲れ」の3つがよく分かりますが、同じようにこの3つをよく分かっているという人であれば、たとえ年代・性別が違っても僕と非常に近い傾向にある人、という気がします。流行語は人々をつなぐものではなく、グルーピングするものという発想で考えられるようになるのかもしれません。

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