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環境を守るデザイン

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今週も堀内さんの【黄金のデザイン】ネタで1つ。今週のテーマは「グッドデザイン」です。正確に言うと、僕が取り上げるモノはちょっとデザインの範疇から外れてしまっているのですが。

手帳を使い切ってしまったので、持ち歩けるサイズのミニノートを探しに行きました。買ったのはこのマルマン社製「note de memo」シリーズのA7サイズノート:

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一見何の変哲もないこのノート、工夫はその裏側にあります。表紙の裏側に、「ツインワイヤのはずし方」というガイダンスが載せられているのです:

 

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確かに使い終わったノートをゴミとして出すとき、正しくはワイヤの部分を不燃ゴミとして扱わなければなりません。実際にはそこまで厳しく追求する自治体はまだ少ないと思いますが、今後は要求されるかもしれませんし、環境意識の強い人は既にワイヤと紙部分の分別を行っているでしょう。そんなニーズに応えるのが、この「note de memo」のデザインだと思います。

最近『製品開発力と事業構想力』という本を読んでいるのですが、その中でイノベーションを導く発想法の1つとして、「製品の消費サイクル(購入→配達→使用→追加品の購入→メンテナンス→廃棄)の中に<環境への配慮>という要素を位置付けてみる」というアイデアが紹介されています。例えば、以前コクヨが発表した「スリムB5」サイズのノート(人間工学から考えて、使われにくい部分を最初から削除してスリム化したノート)は、「使用」のステップに環境への配慮を導入したものと考えられます。「note de memo」のA7ノートは、「廃棄」のステップで環境に配慮したものと捉えられるでしょう。

コクヨの「スリムB5」やマルマン社製ノートのような、「環境を守るデザイン」の進化は今後も進んでいくのではないでしょうか。例えば「廃棄」のステップでは、「ワイヤ部分をより取り除きやすくしたデザイン」のようなものが考えられると思います。ユニバーサルデザインのように、明確なガイドラインを持った流れになっていく可能性もあるかもしれませんね。

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