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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ひいおばあちゃんが織り上げた地絹の着物

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先日母が送ってくれた荷物の中に、他のより一回り寸法の小さい着物が入っていた。

母が結婚して徳島から大阪に出てくる時に、祖母からもらった白生地を染めかつ仕立てたものだという。ところどころ不ぞろいな突起があるのは、実は祖母の母、私のひいおばあちゃんにあたる人が自分で織り上げたものだから。母の子供の頃は、自分の家で着物の生地を織る家がまだあったという。母はこれを地絹の着物と呼んでいる。

週末、友人宅で開かれたクリスマスパーティーに、この着物を着て行った。身丈はおはしょりがほとんど取れない。袖丈も長じゅばんの袖を少し折らなければならないほど短い。それでも、軽くてやわらかい生地の感触が、なんともいえなく懐かしい。

名前も知らない私のひいおばあちゃんが織り上げた着物を身に纏いながら、いろいろな質問が沸いてきた。

この反物を織り上げるのにどのくらいかかったのだろう?
いつ織ったのだろう?
一生で、いくつの反物を織ったのだろう?
お蚕さんは自分の家で育てていたのだろうか?
自分が織った着物を、こうして海を渡って自分のひ孫が着ているなんて想像しただろうか?

お世辞にも格好がいいとはいえない写真だけれど、それでも載せます.....

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