在外日本人と在外インド人の違い
久しぶりにインド第一のニュースサイト、The Times of Indiaを読んでいたら、"NRI"という新しいタブが加わっているのに気がついた。
NRI...(どこかのシンクタンクではありません)Non-resident Indians、すなわち国外に住むインド人の総称。インド以外の国籍を持っていても、そのオリジンがインドにある人を含む。この人たち向けのページが、特別に設けてあるのだ。海外で活躍するインド人に対し、国内外の状況を発信し、在外インド人のネットワークを育もうという趣旨らしい。
2010年の米国の国勢調査によると、在米インド人は280万人で、アジア系では中国系、フィリピン系に次いで3番目。しかし、デューク大学とUC バークレー大の共同調査によれば、1995年から2005年の間にアメリカでハイテク関係のベンチャーを立ち上げたインド人の数は、英国、中国、台湾、日本を合わせたよりも多いとのこと。また、UCバークレー大のべつの調査では、シリコンバレーのエンジニアの3人に一人がインド人で、シリコンバレーベンチャーのCEOの7%をインド人が占めるという(Wikipediaからの抜粋)。
アメリカだけでなく、世界中で活躍する在外インド人。彼らがインド国内に向けて送金した金額は、2010年で総額$ 55 bil.にものぼる。在外インド人の活躍は、インド経済にとって重要なのだ。国内第一位のニュースサイトが、わざわざ在外インド人を対象にしたページを設けるのもむべなるかな。
一方、読売新聞や朝日新聞のサイトに、「在外日本人のためのページ」なんて特別欄は存在しない。
同じ在外人の旦那と私。でも、母国からの待遇は雲泥の差。母国に対する貢献度も雲泥の差だから、仕方がないのかもしれないけれど...