倭人と大和朝廷は異なる民族だった
»
最近読書のペースが落ちてしまっているが、先日宮本常一の「日本文化の形成」をやっと読了。巻末の年表を見て、彼が私の祖父とほぼ同年代だったのに気づく。
若い頃日本の古典を徹底的に読破し、かつ、日本中をくまなく歩いてまわった著者が、当然のごとく描写する日本。その姿は、ことごとく私の「常識」と違っていた。
「『魏志倭人伝』に、はじめて日本人についての記述が出てきます」。「卑弥呼は大和朝廷の一員」。たぶん、中学の歴史の教科書を斜め読みして、勝手に倭人も卑弥呼も大和朝廷もみんな日本人だと思っていた。
宮本常一は、日本列島に土着の民と、主に海で活躍していた倭人とは異なり、また、大和朝廷を築いた民族も倭人とは異なると述べている。
中学の頃にかじった自分の知識なんて、せいぜいこんなものだったんだ。この歳になっても、学ぶべきことは膨大にある、と実感した次第。
さて、私のご先祖様は、どこから来たのだろう?
SpecialPR