収穫も大事だけれど、種まきも大事
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マーケティングプランを立てる場合、普通は、マーケット(市場)をセグメント化(分類)し、どのセグメントが一番容易に攻略できるかを考え、費用対効果の大きいところにフォーカスすべし、とかいうのが正論。
いわゆる、low hanging fruits(すぐ手の届くところにある果実)から収穫していこうとする。
それが当たり前だと思っていたのだけれど、この策をとって長期成長を続けるためには、対象とするセグメントが成長に見合うだけ拡大していることが前提となっていることに、今更気づいた。
たとえば、日米両国の交流親善を目指す日米協会のような団体の場合。日本に興味を持つアメリカ人あるいはアメリカに駐在する日本人が増えている時期は、そういう人たちをターゲットにして活動をしていけば良かった。
でも、日本の相対的経済影響力の低下に伴い、日本に興味を持つアメリカ人ビジネスパーソンも、日本企業のアメリカ駐在派遣人数も、減少傾向にあるというのは否定できない。このセグメントに限っていては、日米協会の活動範囲も縮小を避けられない。
そこで、次に何をすべき?
日本に興味を持つアメリカ人も、何かのきっかけでそうなったのだろう。そのきっかけを他者に頼るのではなく、日米協会自らがそのきっかけを提供するようになる必要がある。きっかけ作り、すなわち種まき。
ということで、収穫だけでなく、種まきもとても大事なのだと、実感した次第。日米それぞれの人々が相互理解を深めていくための種まきとなる活動、さてどんなことをしていこう...
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