ビッグ3がなくなる日は来るか?
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GMは米国政府に対し、クライスラーとの合併に必要な資金の負担を要請しているという記事。シアトルタイムズもニューヨークタイムスも報じていたが、果たして、国民がそれを負担すべきかどうかについては、両新聞とも自動車メーカーに対して冷ややかな論調だった。
ワシントンポストのコラムニスト、Steven Perlstein氏は、「政府による救済より、倒産の方が良策である (A Detroit Bankruptcy Beats a Bailout)」と、もっと手厳しい。
彼のコラムは、ビッグ3のコスト高の3大要因である、退職金制度、全米でトヨタの10倍にも達するディーラー網、そして組合員(United Auto Workers)賃金制度の抜本的改革を行うには、破産裁判所によるしかないと論ずる。今ここで政府が救いの手を差しのべても、GMやクライスラーは大幅な人員削減を避けられないという。 実際クライスラーは先週金曜日、社員の25%をカットすると発表した。
一方トヨタ自動車は、米国内労働者42,000人の解雇は行わず、かわりに"retrain"していると、同じワシントンポストは伝えている。
19年前、マイケル・ムーアが"Roger and Me"というドキュメンタリー映画を作った時は、まだデトロイトに対する同情および日本の自動車メーカーに対する反感は大きかった。でも今は、アメリカ人の友人でも「アメ車は安心できない」と公言するほど。歌を忘れたカナリヤが捨てられても仕方がないように、お客さんが喜んで買ってくれる製品を作り続けることを忘れたメーカーは、淘汰されても仕方がないか...
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