ベンチャーが誕生しやすい場所
4S Consultingの中山と申します。今後、米国の技術とベンチャーを中心に皆様と共に次の時代を担う製品や技術について議論させていただきたいと思っております。
現在はワシントンDCの近郊にあるバージニア州に在住していますが、以前はシリコンバレー近郊に8年程住んでいました。住んでいる間にインターネットのバブルを経験して、皆がお金持ちを夢みてスタートアップに働き始めたりしているのを尻目に大企業にずっと働いていました。
そんな私ですが、スタートアップに関連する仕事に従事したお陰でいろいろなスタートアップに働く人々に出会うことが出来ました。勉強もさせていただきました。この経験をもとにこれから出てくるベンチャーやビジネスアイデアを分析し、皆様ご自身のビジネスやベンチャーに役に立つようなアイデアを提供できるblogにしていきたいと思っております。未熟なことが多々あると思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、なぜ、米国での、ベンチャーが生まれる条件について考えて考えてみようと思います。まず、米国でのベンチャーの数は圧倒的にシリコンバレーとボストンの二つに地域に集中しています。とくにシリコンバレーは2007年Q1の数字をみると全体の31%の投資件数が集中しています。
理由としては、一つに、ベンチャーに必要な有能な人材が豊富であるという点です。シリコンバレー近辺には、スタンフォード大学や、UCバークレーが所在して、大学からのベンチャーのスピンアウトも珍しくありません。あのGoogleの創業者Larry PageとSergey BrinやYahoo創業者のJerry Yangはスタンフォード大学在学中にスタートアップを始めました。
次に、シリコンバレーはベンチャーキャピタル(VC)も多く、資金集めにもことかきません。また大抵のベンチャーキャピタルは、距離的に近い会社に投資するのを好むので、VCの近い地域にスタートアップが位置している場合が多いようです。
また、国の制度についても、米国では知的財産についても法律できちんと守られていますし、会社設立についても比較的、簡単に経済的に出来ます。
おまけに、特にシリコンバレーの当りには、リスクを取って、一発当てようという人間ばかりが住んでいるので、(ゴールドラッシュの子孫だからでしょうか?)カルチャー的にもベンチャーが起こりやすい地域のようです。
日本でもこういった条件、資金や大学や研究所、政策によるベンチャー援助プログラムを開始すれば、日本版シリコンバレーを作ることができるのでしょうか?
みなさんはどうお考えになりますか? ご意見、コメントお待ちしております。