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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【要らないと思うもの①】質問者の「本日はためになるお話をありがとうございました」という枕詞

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最近、1時間くらいで受けられるオンラインセミナーがたくさんあるので、仕事の合間(というか業務時間に)ちょこちょこ参加している。Webinarで一方的にスピーカーが話すタイプもあれば、質疑応答の時間も設けてあるZoom会議の場合もある。

この質疑応答で気になるが、質問者の

本日はためになるお話をありがとうございました

という枕詞である。

10人質問すると、10人全員がそれを口にする。

測ってみると6秒程度なのだけれど、10人が言えば、合計1分になる。

60分くらいのセミナーの質疑応答タイムで「本日はためになるお話をありがとうございました」で1分使うのって非常にもったいない。

中には、「本日はためになるお話をありがとうございました。自分の経験と照らし合わせてもなるほど!と納得できることもりありましたし、そういう視点はなかった、と眼から鱗な気落ちになった部分もありました。さっそく明日から試してみます。さて、質問です」くらい長く話す人もいて、これだと20秒くらいある。


質疑応答なのだから、質問を簡潔に伝えるのが誰にとってもよい時間の使い方である。(褒めたいのであれば、アンケートにその思いをしたためればよいと思う)

昨日(3/5金)、社内勉強会を主宰した。社外のゲストをお招きしたのだが、「今日はためになるお話をありがとうございました」禁止!と伝え、質問や意見は単刀直入に述べてもらうようにしたら、非常に有意義な時間を過ごすことができた。


そして、「本日はためになるお話をありがとうございました」に該当する箇所は、別途、具体的な感想メッセージをしたためてもらい、私が取りまとめて社外ゲストにお送りした。

「事後にフィードバックを頂戴するのは久しぶりで、嬉しい」とおっしゃっていただき、この運営方法、いいなと思った次第。


講師による「釈迦に説法ですが」と共に不要だなと思ってしまう。(へそ曲がりなんで


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