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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「人生100年時代に何歳まで働くのか」問題。

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人生100年時代って、本当にそうだな、と思うのは、周囲にもう普通に90代がいっぱいいるからなんですが、おじもおばもどんどん90代に、80代後半になってきて、いよいよ、次の世代、私なんかも、その領域に到達するのか?と、楽しみなのか戦々恐々なのか・・。

それはさておき、法改正も進み、「何歳まで働くか」問題って、結構大きな人生のテーマではないですか?

「50歳からのキャリアプラン・ワークショップ」という研修を先日実施して、ワークの中で「何歳で引退するか」といった問いがあるのですが、「80歳」と書いている方が複数いらっしゃったのですね。たまたまだと思いますが、それは全員女性でした。

女性のほうが一般的には長生きなので、男性より総じて、「何歳まで働くか」「何歳で引退するか」の見込みや想いが、より遠くにあるように見受けられました。

話戻して、法改正があって、企業には、65歳までは「雇用義務」があり、70歳までは「就労機会の創出が努力義務」になっていて、つまりは、希望すると70歳までは、今の職場でもなんとか続けることができる(もちろん、「就労機会」とは、雇用だけじゃなのですが、詳しくは、ここでは触れません)のですね。

むかーし、って、私が入社した昭和時代は、55歳定年がまだ残っていて、新卒で入ったところは、アメリカの企業で60歳定年がいち早く導入されていましたけど、それでも、「働くとしたら、60歳までの37年間かー」(23歳で入社)なんて思っていたわけです。

しかし、たとえば2024年の新卒22歳は、70歳まで働くとして48年。なんと半世紀です。

これは、もう「ライフシフト」が言うところの、マルチステージも当たり前だし、ペース配分とか、どんな風にキャリアを作っていくか、入社した時点で考えているはずです。

そして、今の50代だって当然、失速している場合じゃない。
なんせ、50歳から70歳までまだまだ20年もあるのですから。

というわけで、キャリアを支援することは、国を挙げて「やろうぜ!」ってなっているのですが、いくつか問題があるように思います。

1.社員のキャリア自律の意識が育っていない
2.企業がキャリア自律支援をしていない
3.経営者が「キャリア自律」に理解がないので、「下手なことをしたら、離職される」と思って、触れないようにしている

などなど。

厚労省は、どんどん予算を拡大して、キャリア自律支援(とかリスキリングとか)をしているので、企業側も個人のキャリア自律と組織の目標達成とそれを両立させることをもっと真剣に考えていかないといけないのですよね。

・・・・というわけで、5年ぶりくらいに対面のセミナーを新宿で行います。

まもなく〆切。そして、Voicy連動企画です。

以下からご確認ください。

2024年5月30日(火)14-16時
様々な事例で学ぶ社員の「キャリア自律」支援

Voicyのコアリスナーさんにも会えますし、私の本のプレゼントもあります。

6月にはオンラインのセミナーもあります。これは、別途ご案内します。


★最近、トレノケートの社長早津と対談しました。日経リスキリングに生地がアップされています。こちらもキャリアの話です。

あなたのWillは何? 学び直す前に3つの視点で頭を整理

Voicyでキャリアの話をしている回はたくさんあるのですが、例えばこれなど、是非、お聴きの上でセミナーにご参加くださいまし。

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