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情報通信業界に関わる事業戦略からM&A、ベンチャー支援までを手がけるコンサルタントの気ままな落書き

「知識・見識・胆識」

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今日、取材のアポをとるために手紙を用意、相手の人の見識に訴えるような表現を探している時でした。「見識」という言葉に惹かれ、検索エンジンを走らせて見たら、「知識・見識・胆識」という言葉に出会いました。

既にご存知の方も多いと思いますので、「何だ、そんなことも知らなかったの?」と言われそうですが、いや、結構、私は新鮮に受け止めています。

「知識」とは、知っていること。つまり、本を読んだり、誰かの話を聞いたりというレベルで得られるもの。きちんとした話を取り入れることが重要です。しかし、ここだけであれば、単なる物知りにすぎず、展開力がありません。

「見識」とは、物事の本質を見通す洞察力。つまり、上述の知識に基づき、自らの考えや経験などを重ね合わせて、判断したり、真意を見出すことです。コンサルタント的には、ここの部分は大変重要です。「調べました。」では、単なる調査やさんで、解釈して見通せなければ、付加価値が無いということです。

しかしながら、「見識」までだけでは、結果を出すことができません。見通したら、実行すること。これが結果を出すことに他なりません。そこに必要な力が、「胆識」なのです。

ユビキタスをテーマに扱う仕事は、いずれも新しい商品やサービス、それを支えるプラットフォームなどを生み出していくことです。アイディアを出したり、仮説を作ることまではできても、これを具現化するのは、本当に大変なことです。しかし、それができなければ、結局は無駄になってしまうことが多いのです。以前にも増して、この結果にコミットをする今の仕事は、私の「胆識」が試され、鍛えられていることに他ならないんだなと感じています。

「知識を持って見識と成し、見識を持って胆識と成す」。いい言葉だ。

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