アラン・ケイ博士 in 津 (国際会議のご紹介)
今回は、私の知り合いのIT企業の方と話をしていて、これはなかなか面白い国際会議があるということでご紹介を差し上げます。
それは、“グレーター・ナゴヤ・シンポジウム in 津”という会議で、1月30日(火)の開催です。テーマは、「世界連携型ユビキタス産業クラスター」。サブタイトルが、「食・農・環境、そして教育の課題解決に向けたセンサーネットワークの応用」です。食の問題そして環境問題という生命の根源に近い課題を、ユビキタスに関わる技術と応用で解決しようというイニシアチブです。具体的に申し上げると、三重大学と津市にあるIT企業が連携して構築中のセンサーネットワーク事業を、グローバルスケールに発展させるためのアライアンス組成のための会議です。
そして、なんとここでの基調講演を、あのパソコンの父と言われるアラン・ケイ博士が行うのです。結構驚きですね。アラン・ケイ博士は、今回の来日で数ヶ所訪問されるそうですが、一般の人々の前に立って話すのは、この会議だけだそうです。特に、今話題の100ドルPC(The Children’s Machine)上でSqueak(スクイーク)を動かすらしいです。センサーネットワークと100ドルPCを組み合わせれば、途上国を含めグローバルなユビキタスネットワークがあっという間にできそうですね。もちろん、細かい課題はまだまだあるでしょうが、デジタルデバイト等の問題に対する一つの有効な解ではないでしょうか。
もちろん、この会議はアラン・ケイ博士の独壇場ではありません。冒頭にも書いた、食・農・環境・教育におけるセンサーネットワークの応用がいかに重要であるのか。また、その実現に向けて、かなりの成果を挙げはじめているということを紹介し、広く認知してもらうことを目的にしています。特に、グーグルアースなどに代表されるGUIの活用には興味深いものができつつあります。センサーネットワークから得た情報を、どのように活用、可視化するのかは、実用化に向けて大変重要であることは言うまでもありません。ある意味、アラン・ケイ博士が、わざわざ津に来て、基調講演を行うという意味を考えれば、自ずとそのインパクトの大きさが伺えるのではないでしょうか。
開催まで、時間があまりありませんが、ご関心のある向きは、是非とも出席してみてはいかがでしょうか。詳細等につきましては、以下のリンクをご参照ください。私も出席予定ですので、また結果についてレポートしていきたいと考えております。
▼ 「三重県」のホームページから
http://www.pref.mie.jp/TOPICS/2007010071.htm
▼ 「中部経済産業省」のホームページから」