当エントリーをご覧いただきありがとうございます。フォトグラファーの御園生大地です。
今回は、
「すべては記憶に残るサービスのために」金井豊著 フォレスト出版
という本について、書こうと思います。
いきなりですが、この本から私が勝手に受け取ったメッセージを、友達に語ります。
「美容師はメディアでは、アーティストとか職人的な切り口で扱われることが多いよね。でもそれは違うと思う。それはごく一部の側面だよ。実際は美容師業は、「最強のサービス業 」なんだ!」
私がこの本を読んだのは、もう6年くらい前のことです。
当時の私はこの本の主張と、実際のサービス手法のアイディアにとても感動するとともに、 フォトグラファーも全く同じだ!と思いました。
よって、言い換えてみると、
「フォトグラファーはメディアでは、アーティストとか職人的な切り口で扱われることが多いよね。でもそれは違うと思う。それはごく一部の側面だよ。実際はフォトグラファー業は、「最強のサービス業 」なんだ!」
結論から話しました。
だからまだ、ピンときていない方もいらっしゃるかと思います。
改めて、順にお話していきます。
金井氏が「美容師は最強のサービス業だ」と主張する根拠は、このように書いてあります。
「技術」「センス」「対人関係能力」
その3つの要素を全て「一人で」身につけてサービスを行う必要があるからであり、
そういった職業がちょっと他には見当たらないから。
(例えばレストランというサービス業なら、技術は料理人が、対人関係能力はフロア担当の方が請け負う訳です。)
読んでいて、私は思いました。「フォトグラファーも全く一緒じゃないか!」って。
特にフォトグラファーは、(レタッチやCGの仕事と異なり)クライアントの隣で現在進行形で制作を行う(撮影する)場面が多く、
他のビジュアル製作の仕事に比べて接客業的「対人関係能力」が問われる比重が高めです。
「でも、フォトグラファーって、気に入らないことがあるとアシスタントを怒鳴りつけたり、ひどいとクライアントと喧嘩したりもするイメージがあるよ?
そんな人、最強のサービスパーソンって呼ぶにふさわしいかなあ?」
…もっともです。
古典的なタイプのフォトグラファーの中には、確かにそういう人もいるかもしれません。
よって、ちょっとだけ、最初の主張を変えましょう。
「フォトグラファーはメディアでは、アーティストとか職人的な切り口で扱われることが多いよね。でもこれからは違うと思う。それはごく一部の側面だよ。これからのフォトグラファーは、「最強のサービスパーソン」を目指すべきなんだ!」
私は自分なりに、この本を読んだ6年前から、こういった姿勢で現場に挑んできました。
サービスのノウハウも、この本から具体的に採り入れていきました。
まだまだ至らないところがたくさんあると思いますが、とにかくその時その時の全力で、こういった姿勢で現場に挑んできました。
「写真がよければサービス精神なんてなくていいんだ」という古典的(?)なタイプのフォトグラファーが、まだ世の中には存在するとしたら、そういった人はクライアントに気を使わなくても仕事が来る、充分名前の通った大御所フォトグラファーだったりもします。
逆にあまり腰が低い感じのフォトグラファーなんて、「自信がないのかな?」なんて思われちゃうリスクもあるかも知れません。
それでも!
私はとにかく、こういった姿勢で現場に挑んできました。
(むしろ自信があるからこそ、現場で丁寧に人と接するように心がけているつもりです。
写真と関係のないところで失点するのは、あまりにツマラナイもの!)
そうこうしているうちに、時代の空気が変わってきました。
Google、Dropbox、Skype…
国外に本拠地を置くグローバル企業による、「フリーミアム」と呼ばれるビジネスが、私たちの生活にどんどん入り込んできたのです。
「フリーミアム」とは、ざっくり言えば、
「ネットサービスは、かかる経費が低いので、一部の有料会員様に支えられれば充分やっていけます。大部分のライトユーザーの皆様は無料でOKです。」
というビジネスモデルです。(Googleは広告会社なので厳密には違うのですが)
無料なんですけど、Googleストリートビューも、Dropboxのクラウドサービスも、Skype通話も。
初めてそのサービスに触れたときは、「これは世界が変わる!」と、非常に興奮し、感動したのを覚えています。
でも、僕が今、やっと物心がついたくらいの年代だったら…こんなに感動するかなあ?
これが当たり前って思うんじゃないかなあ?
それ以前の時代を知らなかったら、そしてお金をもらってサービスした経験がなければ、きっと感動しようがないもの。
そうすると、タダであんな素晴らしいサービスを受けて当たり前、なのです。
そんな世代が既にきっといるのです!
そうやって考えてきた場合に、ある疑問が頭をもたげてきます。
私のサービスは、 ドロップボックスに初めて接した時以上の感動があるか?
私の撮影に初めて接したお客様を、初めてストリートビューに接した時以上に感動させられているか?
ストリートビューは無料です。
私は撮影料も、レタッチ料も、当然頂いております。
ストリートビューの感動を下回った状態で平気でいたら…これは危険なんじゃないか?
いつしか私は、時間の限り、自分の限界まで納品物のクオリティを上げるべく走り回るようになっていきました。
できれば、ストリートビューとか、Dropbox以上に感動してもらいたい!
(現在、そこまではできてないと思いますが、更に精進を重ねます!)
最新のネットサービスへの免疫がない方が私の制作プロセスを見た時に、
「費用対効果的にちょっとやりすぎでは?」って思われている場合があるかも…なのも、わかってるつもりです。(笑)
でも、僕だってむやみに走り回っているわけではありません。
グローバルIT時代特有の状況に対する危機感をもって、必然性のある努力をしているつもりです。
このブログを読んで下さっている層の方には、きっとこの危機感、共感して頂けると思うのです!
(実際に突っ走る道に解決を求めるかどうかは別として。)
今のところ私は、健康を害したりすることもなく(笑)、充実して毎日頑張っております。
(僕の周りには自分よりもっと全然頑張ってる人も知ってるし、そういった方々を尊敬しています!)
次に現場で出会う方が、私の撮影でストリートビューに初めて触れた時以上に感動していただけるその日まで。
「写真の品質もサービスの品質も上げ続ける」という、信じた道を進もうと思います!
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、6月1日のam8:00にアップ予定です。)
当エントリーをご覧いただきありがとうございます。フォトグラファーの御園生大地です。
突然ですが、私は経済のプロではないです。
しかしそんな自分にも、「中国の人件費が上がってきて、製造拠点が中国から出ていっている」とか、「中国自身が方針転換をする」といったニュースをちらほら見るようになりました。
(個人的にはフォックスコンのニュースが特に衝撃でした。 )
さて、ここには、どういう力学が働いているのか?
自分なりに考えてみたいと思います。
1 単純労働が、より人件費の安い地域へ移っている。
いきなり他の国に移る場合もあれば、一度先進国側に戻って体制を立て直してから、改めて第三国へ移る流れもあるのかも?しれません。一旦日本に製造業が戻ってきたように見えても、油断は禁物である気がします。
2 中国が、さらに高度な製品を、高い賃金を手にしつつ手がけるようになる。
これは、中国にとっては、新しいチャレンジ。 成功するかもしれないし、失敗するかもしれません。
失敗したら、製造のある部分が日本やアメリカなどの中の、人件費の落ちてきている国に本格的に戻ってくる可能性もあるのでは?とも思えます。
逆に中国が脱皮に成功した場合、日本や韓国の優位性は薄れ、改革のスピードを上げなくてはますます世界経済の中での居場所を失うかもしれません。
具体的にどの仕事が1に属して、どの仕事が2に属するのか? は難しく。
1と2を分けようとしても、境界は微妙かなあとも思います。
「製造業が、新たな世界最適地を探して 彷徨い始めている」という表現でまとめて言い表すのが、いいかもしれません。
私の拙い予想はさておき、重要なのは、「世界のお金と仕事の流れが大きく変わるかもしれない。」ということであり、
「再びゲームのルールが変わるかもしれない」 ということです。
現状に100%満足な人以外にとっては、ゲームのルールが変わるのはチャンスです。
新興国の台頭とグローバル化によるルール変更に乗り遅れて現在連敗中(?)の日本にとっても、上手く立ち回れれば、チャンスにできるハズです。
もちろん私も、この流れには注目していきたいと思っています。
(個人的には、中国の人件費が上がった時に「日本語に依存する日本人のBPO 先が大連一択だとしたら大丈夫なのか?」というテーマも関心があります。)
中国政府は、「フォックスコンにロボットの大量投入を許可したのは、労働者の質を高め、給与水準を引き上げるため」だとコメントしているようですが、
ロボットの投入→中国が更に安価に製品を作れるようになる→単純生産系の工場が中国にとどまる、戻ってくる
一方で労働者のスキルアップに成功→更に高度な生産工場も中国に集まり始める
といった流れになることも考えられます。そうなった場合のルール変更の結果は、「しばらくは、中国以外でものづくりはほぼナシ」といったものになることもありえるかもしれません。
ルール変更の結果がどうなるかは、あらゆる可能性が考えられると思います。
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、5月15日のam8:00にアップ予定です。)
当エントリーをご覧いただきありがとうございます。フォトグラファーの御園生大地です。
「10年後に食える仕事、食えない仕事」 (渡邉正裕氏著・東洋経済新報社) を、読了しました。
いきなりですが、私がこの本から勝手に受け取ったメッセージを友達に語ってみます。
「自信のある人は、グローバルIT時代の際限ない競争に身を投じるのもアリだよね。
でも、『日本人ならではのメリットを生かした、グローバル競争に飲み込まれない道』ってのがあるらしいんだ。
普通の人はそのほうが現実的かもよ?」
さて…、
今までこのブログで書いてきたこととは真逆と言っても過言ではないこのメッセージです。
ではあるんだけど、私はこの本に一定の説得力を感じました。
(Amazonのレビューには必ずしも好意的でないものも見られますが、私は大いに参考になりました。)
積極的にグローバル競争に参加すべきか。もしくは、なるべくグローバル競争の土俵を避けるべきか。
ふたつの相反する考え方を、どう消化するべきだろうか…。
普通で言ったら、私のような職業(フォトグラファー)は、 グローバル競争に飲み込まれて行く可能性の高い職業だと思います 。
(レタッチとCGは、もっとそういう傾向が強いと思います。)
だから危機感が強いし、今の自分にできる対策は打ってきているつもりです。
でも、いくら考えても解決できない、答えの見つからない問いが自分の中にあるのです。
それは、
「仮に3カ国をまたいで 活動するクリエイターになったとして、報酬の格差はどうするの?」
といった問です。
日本で仕事をするよりも(仮に)10分の1の報酬で、国外に出張撮影に行くのはあまりにメリットが小さいわけです。
それを解決するには、その3カ国の中で、一番生活コストの安い国に住むのがいいかも。と言うのが今の仮の答えなのですが、仮の答えに過ぎないなあと思っております。
(長いスパンでは先進国と新興国の賃金格差は縮小傾向に進むでしょうが、さすがに時間はかかるような気がします)
この辺、規模がある程度ある事業体であれば、新興国で稼いだ利益でも大きなものになるでしょうが、個人規模のクリエイターは、一人で稼ぐ報酬は、あくまで一人の報酬。
基本はその国の賃金レベルの影響を受けそうです。
それで日本国内に拠点を置いてはやっていけないのではないか?
もちろんこれは、今考え始めたことではなく、考えても答えが出ないなあという感じでした。
当面答えは出ないけど、だからと言って、グローバル対応への準備を全くしないのはあまりにリスクが高い。
だからひとまず保留にしつつ、今まで突き進んできたわけです。
この本を読んで考えて、その辺がスッキリした気がします。
現在の段階で、どっちか極端に走る必要はないのかなあと思えてきました。
で、あるならば、
日本人ならではのメリットを生かして働くという、この本の視点を持ちつつ国内でのポジションをキープ。
↓
一方でグローバル競争にいつ飲み込まれてもいいように準備をコツコツと進める。
↓
日本と、新興国の賃金格差の縮小をにらみつつ、タイミングを継続的に図り続ける。
そんな感じのバランス感覚が現実的なんじゃないかなあと思いました。
もちろん、グローバル展開のチャンスがあれば、タイミングを問わず積極的に進出します。
ただ「グローバルIT時代のフォトグラファー」と銘打っていても、妄信的に国外進出ありき、では、それはそれで危険な気がします。
「グローバルIT時代に、日本在住クリエイターは、いかに対応すべきか。」について。
私はこの本を読んで、自分の中の最新の答えを以下のように書き換えておこうと思いました。
「グローバル進出への準備」を進めると同時に、「グローバル競争時代ならではの国内ポジション確立」にもいっそう、注意を払おう。
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、5月1日のam8:00にアップ予定です。)
私の昨年の仕事の割合は、フォトグラファー5、レタッチャー4、3DCGクリエイター1、くらいの割合です。
新規事業である3DCGを写真撮影に匹敵するレベルまで育て、はたまた3業種の間で相乗効果を出していくためには、更なる努力と工夫が必要であると感じています。
そこで最近、マーケティングの勉強を始めました。
わかりやすそうな本を探して、結果的に同じオルタナブロガーの永井孝尚さんの著書をセレクト。
最初に「100円のコーラを1000円で売る方法」、次に「バリュープロポジション戦略50の作法
」を読みました。
私見ですが、この2冊の本は、基本的に同じことが書いてあります。違うのは切り口です。
誤解を恐れず、わかりやすく言い切ると、前者は「もしドラ」です。
物語形式で、私のようなマーケティング初心者でもスッと内容が入ってきます。
後者は「本家 ドラッカー」。
もしいきなりこちらから読んでいたら、マーケティングというものに全く触れたことがない私のような人間だと、所々ピンとこなかったかもしれません。でも、前者を読んだのちにこちらを読むと、より理解が深まるし、あとで見直す時も見やすいです。
(基本的には非常にわかりやすい本です。私に免疫がなかったための感想だと思います。)
この本には様々なマーケティングのノウハウが載っているので、私は最初、消化不良を起こしました。
「何かスゴイ!ここには僕に必要なことが載っている」と、直感で感じたものの、 自分の現実にどう落とし込んでいけばいいのかわかりませんでした。
しばらく考え続けて、最近やっと自分のスタンスが固まってきたので、それを書くことで書評となればいいなあと思います。
今までマルチクリエイター戦略と銘打って3つの肩書きで活動してきたのは、私にとっては自らのリスクヘッジが第一目的でした。
変化の激しい時代に、ひとつの職種に依存する状態を回避するためです。
それは一定の効果を発揮してはいましたが、出発点が自己都合のままでは、いずれ体質的に限界が来るだろうと考えています。
自分なりに仕事は一生懸命やってきました。
「クライアントの仕事がスムーズに回るためなら、何でもやる !」
それくらいの気持ちでシャカリキにやってきたつもりです。
でも、「100円のコーラを1000円で売る方法」の中には、正にそういった主人公が出てきます。
小説のキャラクターとして極端に描かれているため、最初は自分と重ねあわせてはいなかったのですが、自分と結構似ている部分がある気がします。(笑)
劇中で、彼女は必死に頑張る割には結果がでないという状態に追い込まれます。
「お客様が言っていることなら何でもやる」というのは、極論すれば「頑張れば誰でもできること」なので、過当競争に飲み込まれていってしまう、という理由だったと思います。
これは、多くの日本人が、現在陥ってしまっている状態だそうです。
じゃあ、どうすればいいのか?
この2冊の本を読んで、私は以下の結論に至りました。
1 過当競争のレッドオーシャンから一歩抜け出すために、まずはお客さんのことをよく観察しよう。
2 そして、「競合他社が提供できない」「自社が提供できる」「顧客が望んでいる」価値を見つけよう。(バリュープロポジション、と呼ぶそうです。)
3 お客さん自身も気づいていないような価値を見つけられたら最高だ!
今まで「フォトグラファーだけで関わっているお客さん」とか、「レタッチャーだけで関わっているお客さん」とかの日々の様子をよく観察して、「3種の肩書きを持っているからこそ提供できて、お客さんも気づかなかった新しい価値」を見つけるぞ!
私は長いスパンをかけて、コツコツとこういった試みをしていくことにしました。
新しい答えや目標が見つかった時、僕は嬉しくなります。
課題があるってことは、僕はまだまだ成長できるぞ!って。
今からまた、新しい目標に向かって頑張ります。
こういう気持ちにさせてくれる本って、素晴らしい!と、思いました。
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(私のプロフィールは、「御園生大地 作品サイト」まで。)
(次回も、キャリア戦略に完成する本の書評に挑戦します。4月15日の00:00にアップ予定です。)
3/8にイレギュラー投稿「NIKON D800の、高感度性能の実力は?」レビューを書きました。よかったらどうぞ。
また、同記事は「BLOGOS」にも掲載されております。こちらもよかったらどうぞ。(内容は同一です。) 3/1の記事で、「なぜ、クリエイターが英語を勉強するのか」について書いたので、今回はそれを受けて、
いままで行なってきた勉強方法とその進捗状況を書きます。
特に、英語初心者の方、これから始めようか迷っている方には参考になる話かと思います。
僕の英語力は、全然喋れず、聞けなかったんだけど、1年くらい勉強してたら、最近やっと会話のキャッチボールっぽい感じが出来るようになりました。
というレベルです。
それでは本題に入ります。
約一年ちょっと前、英語を本気で勉強しようと決心してからまず目を付けたのが、スカイプ英会話学校でした。
ご存知ない方のためにざっくり説明しますと、無料のインターネットテレビ電話 を使って、インドやフィリピンの現地在住の英語教師とマンツーマン授業で英会話を習うシステムです。
口コミサイトを念入りに調べつつ、以下のような感じのポリシーで勉強を進めることにしました。
①スカイプ授業は、毎日出来ないので、レッスンは週末の時間のある時のみで。
②スカイプ授業の先生選びは、口コミサイトによると、お金をケチりすぎると日本人的にはあり得ないくらい態度の悪い人に当たるリスクがあるそうです。よって、 料金的には高い部類の講師の方を選びました。結果落ち着いた、接しやすい先生に恵まれました。(それでも一回25分のレッスンが500円ほどでした。)
③後は、通勤等移動時に毎日ポッドキャストを聴いたり、英単語を覚えたりする。
こんなところです。何が功を奏すかわからないので、「まあ、実際にしゃべる機会が積み重なれば少しずつくらいは上手くなっていくだろう、あとは取り組みながら考えよう」というくらいの考えでした。
各勉強方について、どれくらい続けたらどんな変化が現れたか、の記録を書くのが今回の主題です。
◯ポッドキャストの進捗(しんちょく)
「Business English Pod」というiPhone用のポッドキャストを2011年4月頃から、通勤時は毎日聴きました。
最初はごく簡単な単語がところどころ聞こえてくる程度で全く聞こえず…。
(becauseが聞こえた!嬉しいんだけど!とかその程度(笑))
正直苦しかったです(笑)
我慢して2ヶ月間毎日聞いていたら、やっと少し聞き取れるようになってきて、苦境脱出!(6月)
私の持論なのですが、「何事もゼロから1にするまでが苦しく長い道のり。そこさえ越えれば楽になる」
ここでやっと、1になったかなあと。0から比べれば、かなり楽にはなりました。
しかし、そこから伸び悩みます。
その後、5ヶ月ほど毎日聞くものの、成長を実感できず(11月)、次第にまた苦痛に…(笑)
11月に「銅メダル英語を目指せ」という本を読んだのをきっかけに、リスニング練習を勇気を持ってすっぱり止めることにしました。
本には、
「リスニングは英会話上級者になっても相手の言っていることを完全に聞きとるのは難しく、初心者が取り組んでも成長を実感しにくい分野。最初のうちはリスニングに時間を割くのは非効率」
との主旨のことが書いてありました。今も、リスニング練習はやっていません。
その代わりとして、「通勤時思い浮かんだ独り言を英語にする訓練(声は出しません)」という訓練を始めます。「銅メダル英語を目指せ」の本で推奨されていた方法なのですが、これが後に絶大な効果を発揮します。
◯英単語等、暗記の進捗
ひたすら、他の勉強の途中で出会った知らなかった単語を覚えます。これは今でも、通勤時は毎日。
「英辞郎」というiPhoneアプリを使用。このアプリ、辞書を調べると「単語帳ボタン」があって、それを押すだけで単語帳ページに覚えたい単語が蓄積されます。(100語まで)
この機能が使いやすくて、今でも愛用中。
まあ、暗記ものは成長の実感はやったぶんだけ確実にあります。後はそれをコツコツ積み重ねる地味な作業。個人的には、昔からこのへんは苦にならないので、まあ、淡々とやってます(笑)
◯スカイプ英会話の進捗
最初の2回→ とにかく必死。相手の言っていることは、ほとんどわからず
こちらも言いたいことが口から出てこなく…。終わるとグッタリ。講師の方が感じが良かったのが唯一の救い、といった感じでした。
三回目、四回目→ たまーに伝わったり、相手の言っている内容がわかったりする場面が出てきました。でもやっぱり30分の授業終了時にはグッタリ。毎回授業の前には悲壮な覚悟で万全の準備を整えたのもこの頃です(笑)
ここで仕事が忙しくなり、なかなか授業が出来なくなりました。半年間のブランクができてしまいます。
(基本、準備をタップリするので、結構空き時間がないと授業を入れられないのです。)
その間も移動時間の勉強は継続していました。
五回目、六回目→ たどたどしいながらも、意思の疎通ができてきました!あとは楽しみながら淡々と続けていければ!ここでゼロが1になりました!(持論によれば、「そこさえ越えれば後は楽」なはずなのですが、今後どうなるのか?)
ちなみに、半年間のブランクがあったのに、どうして急に意思の疎通ができるようになってきたのか、それが次に書く練習の効果でした。
◯通勤時思い浮かんだ独り言を英語にする訓練
「銅メダル英語を目指せ」という本で推奨されていた方法です。
英語の勉強方法は数あれど、一番「初心者がやったぶんだけ効果が上がる」のは、スピーキングの練習なんだそうです。
日本人は世界標準的な英語は十分喋れるくらいの単語力、文法力があるにもかかわらず、完璧な英語を喋ろうとしすぎるあまり、「本当は言えるはずの英語も口から出てこない」という状態に陥っているそうです。
そこで、言いたいことを極力簡単な言い方に置き換えつつ、とにかく英語にする訓練をすると、短期間で効果が出やすいらしいのです。
とにかく初心者の頃は、効果が出にくい練習を無理して行うと挫折しちゃうから、ぜーんぶやめちゃって、効果が出やすい、楽しいスピーキングだけやりましょう。と。
この考え方に共感した私は、スカイプ英会話のブランク期間中の11月にこの本を読み終わってから、1ヶ月ほどこの訓練を通勤時毎日行いました。
その結果、スカイプ英会話で劇的な変化が起こったのです!(上記「スカイプ英会話の進捗」参照)
こちらにボールがあるときは何かしら言い返せる自信がついたことで、向こうの言っていることも、落ち着いて聞けるようになりました。わからないときは、どうしてわからないか落ち着いて説明できるようになりました。
通勤時思い浮かんだ独り言を英語にする訓練は今でも継続中しつつ、次のステージへ。
◯コミュニケーション語の暗記
「通勤時思い浮かんだ独り言を英語にする訓練」の効果で、「言いたいことを無理矢理簡単な言い方に置き換えて何とか英語にしちゃう力」(笑)に、自信がついてきました。
日常思い浮かぶことは、とにかくなんとか英語に出来るのですが、一生このレベルのままでは、ビジネスを行う上では少々心もとない…。
となってくると、あとは頭に入っているビジネスで使えそうな言い回しの量を増やしていけばいいだけです。
そこで、「銅メダル英語を目指せ」の本で推奨されている次のステージ。
「コミュニケーション語の暗記」です。
ざっくり言うと、「なるべく短くて日常で使用頻度の高い言い回しを「コミュニケーション語」と名付けて数多く覚えていこう」とのこと。
僕は外国に友達が欲しい、というよりはビジネスがしたいので、時間をかけて本を選定した結果、
「ネイティブに伝わるビジネス英語の書き方」という本の文例を覚えていくことにしました。
これは今年始めたばかりで継続中。
なぜメール用の本なのか?というのは、脱線が長くなるので今回は割愛します。
(ご興味がおありの方がもし、いらっしゃるようでしたら、直接お聞き下さればお答えします。)
◯スカイプ英会話の進捗(その2)
「銅メダル英語を目指せ」によると、ネイティブと話す機会は、それほど頻繁に用意する必要はないそうです。
スポーツの練習も試合ばかりしていては上手くならないのと同じで、個人練習の手応えを確かめるために行う程度でいいとのこと。
今年は、1ヶ月に1回から、2ヶ月に一回くらいの頻度でスカイプの授業は十分かなあと思っています。そうすると授業料は年間3000円〜6000円で済むことに…
いい時代になったものです!
ひとまず、また報告するような内容がたまってきたら、またこのシリーズは書こうかと思います。
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、「100円のコーラを1000円で売る方法」の書評に挑戦します。4月1日の17:00にアップ予定です。)
3月22日発売の「NIKON D800」の実機を、一足先に新宿サービスセンターにて触ってきました。
(私のプロフィールは「御園生大地 作品サイト」まで、お願いいたします。)現在(3月4日時点)実機の展示はないようなのですが、カウンターでD800の実機を見たい旨を伝えると、奥から出してもらえました。(D800Eは、まだないとのことです。)
このカメラの目玉は、何と言っても現状35mm一眼レフタイプで世界最高の3600万画素という高画素を誇るカメラであるということです。また、高画素でありながら、高感度性能がD700(←一世代前のカメラですが、高感度性能の強い機種として有名です)と同程度とも言われており、その辺りも注目すべき部分です。
高画素をアピールする作例は多数出ているので、今回は「高感度性能」に絞って、画像を上げながら評価したいと思います。題して、「35mm一眼レフタイプで世界最高画素数を誇るD800、その高感度性能の実力は?」です。
ブログの小さい画像で、果たしてどこまで伝わるか?も含めて挑戦です!
D800の高感度性能は、実は注目すべき主題です。というのは、本家ニコンさんのサイトにD800の高感度作例が十分にないのです。
一部で「D800の高感度に自信がないからでは?」といった心配の声も聞こえてきます。また、そもそも高画素化すると、1画素の大きさが小さくならざるを得ない事情から、一般論的には高感度性能が反比例的に悪くなるのは避けらません。
「こんなに高画素にして、高感度はどうなの?」というところは、興味をひく部分なのです。
果たして、結果はどうでしょうか?
まずは、ISO 100、から ISO H2、まで9枚の画像を一挙掲載です。
上から、ISO100、200、400、800、1600、3200、6400、H1(1段増感)、H2(2段増感)、となっております。
レンズは全て14-24mm。時間のあまりない中でしたので、手持ち、プログラムオートで撮影している点、ご容赦ください。(本来は三脚を据え、ピント位置、絞り値を揃えるべきところです。)背景の人物が特定できる恐れがある箇所に限り、赤で画像の上を塗ってあります。それ以外の箇所は完全ノーレタッチ。シャープネスもかけておりません。ISO100のみ、解像感の判断用に、カメラを机上に置いてセルフタイマーで撮影しております(ダウンロード画像(3月15日まで)をご覧下さい)。D800RAWの現像環境がないので、全てjpg書き出しの画像です。
なお、画像をクリックすると長辺800pxの画像がポップアップされます。
長辺800pxくらいに縮小してしまうと、H02でも実用可能であると思います。背景の暗くてボケている部分は、ノイズで画像が乱れている様子が見て取れます。
しかし、この小さい画像でD800の高感度性能を全て評価するのは心許ないので、等倍で切り出した画像をお見せします。
下のモノクロ画像をご覧下さい。
AとB、2カ所の等倍トリミング画像です。
Aはピントがあり、光も当たっている画面中央。(条件が良い)
Bはピントがなく、光量の少ない周辺部分。(条件が悪い)
という違いがあります。
以下の画像も、クリック頂ければ長辺800pxの等倍画像がポップアップされます。是非ご覧になってみてください!
ちなみに、ISO3200が画像が少し甘いのは、やや後ピンになってしまっているためです。(申し訳ない!)
↓ ISO3200のピントが来ている部分はこちらです。参考までに。
では、結論として、どこまでを常用として使えるか?ですが、これは人によって判断が分かれるところです。よって、ここから先は私見として聞いてください。
私の考えとしては、「等倍評価はあくまで等倍評価で、常に一番大切ではない」というスタンスです。現実的に「実際使うサイズにした場合に使えるか?」が一番大切で、ポスター印刷に使う場合とホームページのバナーとして使う場合では当然評価基準は全く異なります。
私の場合、A4全面印刷以上の大きな扱いの場合は画像チェックに特に気を配ります。それより小さなの扱いの場合は、撮影現場でノイズの乗り方まで細かくチェックすることはしません。そういった場合に、感度いくつまでノイズチェックなしで安心して使えるか?
「D800の場合、ISO3200まで」
これが私の結論です。だいたい、画面上で50%表示をしてみていければ、印刷も大丈夫です。
↓ フォトショップの50%表示で、ISO3200はこれくらいに見えます。(必ず画像をクリックして見てください。)
↑ うーん、十分ではないでしょうか。
私はD3を所有しています。D700は所有しておりません。(D3とD700は、高感度性能はほぼ同等)
その限りにおいてコメントすれば、「D800の高感度性能がD700並みである」という言葉にはおおむね偽り無し。だと思います!
「D800の高感度性能は、十分使える!」
私は、そう思います。
■ニコン D800(有効画素数36.3メガピクセル):キタムラネットショップ以下おまけです。
「自分で画像を心ゆくまま評価したい!」という方のために、全データのjpgオリジナルサイズ9枚とRAW画像1枚を、ギガファイル便にアップロードしてありますので、よかったらご覧になってみてください。
3月15日正午までダウンロード可能です。
http://www6.gigafile.nu/v3/?299d678f3383be7115f4b73c7314ddcc
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、英語を開始して1年くらいの間に私が取り組んできたことを書こうと思います。)
(「page2012」登壇レポート、 フォトレタッチャーによる、Adobe Photoshop Touch レビュー、 計2件のイレギュラー投稿をアップしました。ご興味がおありの方は合わせてどうぞ。)
なぜ、英語を勉強するのか。
ヒトコトで言えば、国に依存するリスクをなくすためである。
…終わってしまいました。
というのは嘘で(笑)、もう少し続けます。
以前のエントリーで書いたことと少し重なりますが、 変化の激しい時代に最もリスクがあるのは、
「ひとつのものに依存するリスク」だと思います。
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変化の激しい時代に一番危険なのは、何でしょう?
私は、「ひとつのものに依存するリスク」だと思います。
この会社が潰れたらアウト。この国が潰れたらアウト。この職種がなくなったらアウト…。
今は全て起こりえることであり、こういった状況を放置するのは非常に危険です。
1月1日 「2012年、マルチクリエイターのすすめ」 より
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よく言われていることですが、日本は財政不安を抱えています。
国債を実質国民が買い支える形で、今はなんとか持っていますが、数年後には国内の資金だけでは支え切れなくなるという見通しもあります。
外国資本に頼るようになってくると、いつ信用不安から、外国資本が逃げ出す→国債暴落→預金封鎖→ハイパーインフレ→日本経済のデフォルト、
といった流れになっても不思議ではないモードに入ると思います。
そうなったら、国内で暴動が起きたりするかもしれない。
私のような経済の素人から見ても、不安は高まります。
自分のリスクヘッジを誰にも頼らず、自力で行う覚悟が必要なんだと思います。
将来的には日本がデフォルトしても自分は大丈夫ってくらいまで持っていく。
そこまでなかなか行けなくても、そちらへ向かっていく努力は必要だと考えます。
「日本という国に依存しない体質を目指す」
これが、英語を勉強する理由、その1。
理由は、もうひとつあります。
私は現在30代。
まだまだビジネス上の新しい変化には興味津々だし、今のところついていけているつもりです。
でも、一般的に人間というものは、年齢を重ねると新しいトレンドに対する感度が鈍ってくるという性質があると思います。
(一般論であり、この限りでない方はいっぱいいると思います。)
「年代的に上である会社の上層部層が、メールができないために会社の業務上非効率が多い」
「それに関して若手社員が影で文句を言っている」みたいなこと、身の回りにないでしょうか?
若い人の側から見れば、「なんでこんな簡単なこと」なんて思いたくもなります。
でも今は若いからそんな事言っているけど、誰だって歳をとります。
自分だけは30年後、下からそんなこと言われている可能性がゼロだよって言い切れるでしょうか?
私には絶対言い切れる自信はありません。
その頃、何がネタで文句言われるか、今の時点ではわからないですし。。。
ただ、現在予想できる範囲では、それが英語になる可能性は高いと思っています。
「あの人簡単なやりとりひとつ英語でできないから、ソレ系全部こっちに振られて自分の仕事ができない」
なんて言われてしまう日がやって来ると思うと…背筋が寒くなります。
「英語が理由でビジネスキャリアを短くしないために」
これが、英語を勉強する理由、その2です。
最後にもうひとつ。
いままでわりとネガティブな方向での理由が続きましたが、今度は前向きな理由です。
インターネットの発達と、LCCの世界的な普及で、かつてないほど国境を行き来するのが容易になっています。
僕は、特に個人ベースで活動するクリエイターにとっては、活動の領域を広げる大チャンスだと捉えています。
英語ができるだけで、海外からインターネット経由で仕事のオファーが来たっておかしくない時代です。
「そんなのは、本当に一握りのエリートクリエイターだけの話だろう」
なんて声が聞こえてきそうです。
でも、僕はそうではなくなっていくんじゃないかと思っています。
日本である程度のポジションを確立できたクリエイターなら、発信の仕方ひとつで海外2〜3カ国くらい活動拠点を持つのが普通になってくる。
これは私個人の願望であり、予想です。
すいませんが保証はできません。でも、僕は取り組んでいきます。
その途中経過の報告が、この場をお借りして継続していければいいなあとも思っています。
「英語+自分の特技。これが持てれば2〜3カ国をまたいで活動することが、一般のクリエイターでもできる世界がやってくる!」
これが、英語を勉強する理由、その3です。
私は海外長期生活の経験もないですし、英語の勉強は日本の学校でやっただけです。
ここ1年くらい、ゼロから英語をやり直しています。大変でも、上記の理由から一定の時間を割いて勉強を続けています。
楽しく取り組んでます!
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、英語を開始して1年くらいの間に私が取り組んできたことを書こうと思います。)
iPad2版のAdobe Photoshop touch がリリースされました。
今までもPhotoshop Expressというアプリがあったのですが、それは簡易版も簡易版と言った内容でしたが、今回は本格派です。
今回は、フォトレタッチャーとしての目で見た、このアプリケーションの感想を述べます。
(私のプロフィールは「御園生大地 作品サイト」まで、お願いいたします。)
まずは、ポイントとなる概要情報を書きます。
iPad2用。初代iPadでの使用不可。
日本のiTunes storeで購入可能。ただし、英語バージョンのみ(←普及を考えるとここがネックですね)。
扱えるファイルは、1600px x 1600px まで。
iPadアプリとしてはコマンドが豊富。トーンカーブやドロップシャドウ、選択範囲のぼかし、レイヤーを「比較・明」で演算する、ワープ変形など、ちょっとモバイルデバイス用とは思えないような機能も搭載。
レイヤーを残してイメージを保存可能。
操作方法などの解説は、他にも情報が出てくると思うので、「仕事でどこまで使えるか?」といった観点から感想を書きます。
申し訳ありませんが、いつもに比べると、「わかりやすく」よりは「専門用語を使って感想を率直に」書きます。わかりにくい箇所に関する質問にはお答えしますので、コメント欄か作品サイトからよろしくお願い致します。
◯ まずは、Photoshopを使用する際に最もタフな用途。「商業印刷用途でのレタッチに使えるか?」です。
先に結論を言うと、商業印刷用途での使用に耐える合成、色調整には向かないと思います。
まず、ごく小さい写真しか加工できない。長辺1600pxまでの画像ということで、商業印刷(350dpi)での使用は長辺11cm強まで。商業印刷用でしたら、最低でも、長辺4000pxの画像はレタッチしたいところです。
色調整に関しても、不安が残ります。一番問題なのは、レベル補正でヒストグラムは表示されるものの、画像のどこが飛んでいてどこが潰れているか、といった表示が出ないこと。カラー情報を数値で管理することもできません。画面のキャリブレーションがとれないことも、印刷原稿作成用としては不向きだと感じます。
まあ、ここまで言うのは酷だと思いますが。
◯ 次に、仕事で使用する本番画像のレタッチとして、「Web用画像のレタッチには使えるか?」
サイズ的には、1600pxあれば、Web用途としては十分です。
階調や色に関しても、印刷原稿ほどトビ、ツブレにシビアになる必要が無いので、
「使い方に慣れれば、使えなくもないかもしれない。」
と、思います。機能はそれなりに豊富で、うるさいことを言わなければそこそこ合成も色調整もできます。
ただ、ちょっとまだ抵抗感があるのは事実です。
自分的には、「Web用で使えるかどうかは、もう少し使い倒してみるまで結論保留」としています。
ただしそれは、「レタッチャーとしていい加減な画像を納品できない」という観点からで、一般ユースのWeb用画像なら、行けるんじゃないか?と思っています。
◯最後に、「では、プロが使う余地があるとすればどんな場面か?」
現在私が思い描いている場面はふたつあります。
1 クライアントとの打ち合わせや雑談の中で、急に絵作りの話に…。そんな時、webから引っ張ってきた画像などをざっくり合成してイメージの共有をはかる。
2 撮影した画像をその場で軽く合成してみせる。
この2つだと思います。そりゃあノートPCを使えばもっと作業がしやすいのは当然です。が、ノートPCを抱えての撮影では機動力が落ちるので、あえて持参しないことも結構あります。iPadでこういった場面をこなせれば、利便性が向上することは間違いありません。また、1みたいな場面では、常にPC持っているとは限らないですよね。
結論としては、
「プロとして納品画像を仕上げるのには、まだまだ不安を感じるものの、カンプ的な用途には十分な機能を備えており、どんどん使っていきたい」
といったところだと思います。
「iPadでノマドレタッチャー」の夢は無理そうですが(笑)、これからのバージョンアップへの期待も込めて、なるべく実戦で使っていきたいと思っています!
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、コンテンツクリエイターが英語を勉強する意味について考察します)
去る2月7日、「page 2012」というイベントでセミナーのスピーカーとして登壇して来ました。
page2012「事例に学ぶ CG・AR・動画ビジネス」(カンファレンス・グラフィックカテゴリ)
内容は、「写真品質のCGをARシステムに搭載する試み」についてでした。
私が開発に関わっているARシステムの実演と、モデレーター長尾さんとの掛け合いが内容の中心でした。
↓ 会場の雰囲気はこんな感じです。当日ざっと数えた感じでは、受講してくださった方は30〜40人といった感じです。
一番右端の帽子をかぶっているのが私です。

iPad2の画面をプロジェクターにつなげて、ARシステムをリアルタイムで投影しながら話をしました。
↓ マイクを持っている人物がモデレーター長尾健作氏。プロジェクター画面に写るのは、ARマーカーを動かす私です。
伝わるでしょうか?

ARマーカーをiPadのカメラで捉えると、家具のCGが実際の映像に重ねあわせて表示されます。
こちらを実際にデモンストレーションしながら、質疑応答を行ったのが当日の内容でした。
以下、長尾さんからの質問の、主なものと私の返答です。
長尾氏(以下Na) 現在はCGのデータを元として比較的ポリゴン数の多い、品質の高めのやつをやってらっしゃるのですよね。
ARに乗せるコンテンツの画像品質を高くしたいという方向性に向かっているのはどうしてですか?
御園生(以下Mi) クライアントさんの立場に立って考えると、自分のところの商品がよく見えているかというところは非常にこだわられるところだと思います。
現状のARは、CDジャケットにスマートフォンをかざすとタレントさんが出てくるといった、エンターテイメント目的のものが主流だと思うのですが、ゆくゆくは商品をしっかり見せた、販促目的の品質の高いARが徐々に増えていくと考えているためです。
Na 御園生さんはカメラマンさんじゃないですか。それにレタッチャーもやっているし、CGもやっているしということで、マルチクリエイターというお話だったのですが、マルチクリエイターとして取り組んでらっしゃる理由をお聞かせ頂けますか。
Mi グローバル化の中で、知らない間に新興国の方とか、労働賃金の高くない国の方と、いつの間にかネット上で比較されて競争させられているという現実があると思います。
今はTPP論争なんかもありますけれど、国境の垣根が低くなっている中で、お金、物資、技術の国をまたいでの移動が簡単になっていると思います。その中で、カメラマンだってストックフォトで世界中の写真がネット上に並べられたりしている中で価格も比べられていると思います。
自分では直接競争していないつもりでも、例えば「例のプロジェクト、いままで御園生さんに写真撮ってもらってたけど、数万円で済む、このストックフォトでいいじゃないか」なんてことになっているかも知れない。
そういうところで知らず知らずに競争させられちゃっていると思うので、リスクヘッジが必要だという発想がもともとにあります。
そういった状況で何が一番危険かというと、「何か特定の物(フォトグラファーという職業とか)に依存する体質」が一番危険だと思います。
Na 「選択と集中」ではなくて「集中しない」っていうことなんですね(笑)
Mi (笑)そうですね。分散…、リスク分散ですね。
そういう意味で、3本の柱に分散しておいて、どれかがダメになってしまった場合には、その間に他のものを見つけてきて、状態をもとに戻すと。そういうサイクルの繰り返しで自分のキャリアを安定させていくと。それが「マルチクリエイター戦略」の発想です。
Na ARもそうですし、3DCGもそうですけど、写真プロダクションが取り組む例としては、まだまだ珍しい例というふうにも感じます。
Mi そうですね、もともと僕が社内ではフォトショップが得意な方だった流れから始まって、レタッチャーとしての仕事が自然発生的に増えていったりということがあって…、こういう活動をしているのは弊社ではまだ、僕ひとりみたいな状況ではあります。
ただ、これから時代が進んでいって、例えば電子書籍を作りたいってなった場合に、そこにレイアウトするものっていうのは今までの紙の書籍に比べると自由だと思うんです。
そこで写真と、テクニカル説明的なCGとムービーをレイアウトしたいっていう感じに広がっていった場合に、「何をレイアウトしたいって言われても自分一人で作れるよ」っていう状態になるのは至難の業だと思うので、周りのマルチクリエイター的な人と連携関係を少しずつ作っていって、案件ごとにあたっていけるような体勢を構築したいと考えています。
Na コンテンツクリエイションをする人ないし会社であり、中身は問わないということですね。
Mi そこまで行けるといいですね。
Na 今回はARについて、ということで、ARについてもう少しお聞きしたいんですけど、ARに取り組んでいて難しい点とかってありますか。
Mi デバイスの能力の壁、ですね。例えば今はiPadでお見せしているんですけど、同じ事をPCでやろうとするともっといろいろなことが出来ると思います。モバイルデバイスならではのマシンスペックの限界のようなところはあります。特に画質面においては、自分側の準備はできているので、デバイス側の能力のアップに合わせて、ARコンテンツもパワーアップしていくことができると思います。
Na AR自体にどんな可能性を感じていますか。
Mi こういう話の際に、ARとかデバイスとかって言葉を使ってしまうと、非常に難しいものという印象を受けてしまうかと思うんです。
だけど要は
「的(まと)(=マーカー)をスマートフォンで覗けば現実とCGがミックスされて見える」
というだけのことなんで、非常に簡単なものだと、僕自身は思っているんですね。特にユーザーさんにとっては。
だから必ずや広がっていくと思います。
それに、こういった家具を買う行為って清水の舞台から飛び降りる様な行為…って言ったら言い過ぎかもしれませんが、買ってみて失敗するって絶対あると思うんです。意外と部屋に合わなかったとか。
その場合に実際ARで部屋に似合うか見ることができるっていうのは絶対便利だし、存在する必然性があると思います。
Na わかりました。最後に、マルチに仕事をなさっている中で、マルチクリエイターとしての活動と、カメラマンとしての活動のバランスについてはどうお考えですか。
Mi どっちに進んでいくかに関しては、世の中のニーズがあれば、僕はどこにでも出かけて行ってお応えしたいと考えています。
極論すれば、世の中の価値観が完全にひっくり返ってしまって、3つ(写真、レタッチ、3DCG)ともいらないって世の中から言われたら、多分その頃には全く違う3本の柱で活動していると思います。
一部のみのご紹介で申し訳ないのですが、おおむねこういった内容でした。
当日の雰囲気が、少しでも伝わっていたら幸いです。
当日はこの他にサンメッセさん、N-BASEさんのプレゼンと、全員によるディスカッションがありました。
両社とも、意欲的に新分野に取り組んでいらっしゃって、私自身も非常に刺激になりました。
私もより一層、活躍の場を広げるべく精進していきたいと、改めて思った一日でした!
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、コンテンツクリエイターが英語を勉強する意味について考察します)
少々前の記事になりますが、ソニー「4スクリーン戦略」の一貫と思しき「Chan-Toru」というアプリケーションが便利にできているそうです。
iPhone、iPad、パソコンからの遠隔で、テレビのチャンネル操作、番組予約、レコーダーの操作までできるとのことです。
更には、外出先からHDDの残量を確認して、足りなそうだから録画済みの番組を削除する、なんてこともできるというのです。
ソニーに関しては、週刊ダイヤモンド「さよなら伝説のソニー」特集が出て、賛否あると思いますが…
私は基本的には「4スクリーン戦略」そのものは非常に正しい方向性だと思っています。
では、話を続けましょう。
TechWave編集長の湯川氏によると、
① 3つのスクリーン(PC、タブレット、スマートフォン)がテレビという1つのスクリーンをサポートする
② 4つのスクリーン間でコンテンツの共有をする
というのが今後のテレビの進化の方向ではないかと、記事を締めくくっています。
個人的には、これは非常に説得力のある未来予想だと感じました。
よって、仮にこれらが全て実現した場合、競争力のあるコンテンツクリエイターとはどのようになっていくのか考察してみたいと思います。
特に、コンテンツクリエイターにとって関係が深いのは②です。
4スクリーンのデバイスについて考えてみましょう。
一番大きいテレビと、一番小さいスマートフォンでは、どんな違いがあるでしょうか。
まず、テレビです。現状では、大きな画面で楽しめるメリットがあるものの、画面の中の任意の位置にあるリンクをクリックする、といった能動的な操作には、あまり向いていないと言えると思います。
(①の「3つのスクリーン(PC、タブレット、スマートフォン)がテレビという1つのスクリーンをサポートする」 という傾向が進んで、スマートフォンやタブレットのリモコンアプリが、その辺を克服する役目を担うのが望ましいでしょう。しかし、キャズムを超えるようなUIを持ったアプリが今後登場してくるかどうかは未知数だと思います。)
そしてスマートフォンはその反対。画面は小さいものの、能動的な操作には最も適しています。(ちょっと乱暴ですが、ひとまずそう言い切っておきます。)
後は利用シーンの違いです。「電車の中でタブレットは使う気にならないけど、カフェの中ではスマートフォンの小さい画面はストレスに感じる」みたいな「利用シーンによる棲み分け」は、今後更に進んでいき、最後まで残ると思われます。(ただ、このへんは個人差もあるでしょう)
こう考えて見ると、やっぱり現状では、どんなにコンテンツ共有ができても、違うデバイスとしての性格が強そうです。
実は現在の私は、「4スクリーンのどこで見ても魅力的なコンテンツ」を目指すと、どっちつかずの散漫なものになるような気がしています。
コンテンツの側は、あくまでコンテンツとしての魅力を最大限に出す方向で作っておいて、ユーザー側に「これはテレビで見よう」とか、「これは通勤電車でスマートフォンで見よう」とか、自由に選んでもらう、というのが正しい姿かもしれません。
そう考えると、4スクリーン向けに流れる可能性のあるコンテンツを製作する場合、「画面の大きさと利用シーンを念頭において、ユーザーに選択される可能性の一番高いシーンで魅力が最大になるようなコンテンツを狙って作れると強い」ということになるかもしれません。
(「4スクリーン向けに流れる可能性のあるコンテンツ」っていったら、将来的にはTVもウェブサイトも電子書籍も、なわけで、デジタルコンテンツならほぼすべてコレに当てはまる、と言えるのでしょう。)
ひとまずこれを、本日の仮の答えとして、今後も考えたいと思います。
この問について、もっといろいろ見えてくるまでには、まだまだ時間の経過を待つ必要があるかもしれません。
4スクリーン向けビジュアルコンテンツの今後について、もしご意見のある方がいらっしゃいましたら、コメント欄でも直接でも、お気軽にご連絡をお待ちしております!
(直接の方は、作品サイトの「Contact」欄か、ツイッターアカウントで、お待ちしております。)
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、イレギュラー記事として「page 2012」に登壇した際のレポートを書く予定です。)





























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