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New York Times、新レイアウトのサイト"Times Skimmer"を開設

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米 New York Times 紙はオンライン上での新しい取り組みを積極的に行っており、このブログでも何度か取り上げていますが、また新たな動きがありました。新聞型のレイアウトで記事を表示してくれる"Times Skimmer"というサイトが開設されています:

The New York Times Launches Times Skimmer (Tne New York Times Company)

skimmer

上のスクリーンショットがその Times Skimmer。"skim"というのは「すくい取る」といった意味で、文字通り紙の新聞を読むときのように、興味のある記事を拾い読みできるという意味が込められているのでしょう。トップ画面には各記事のタイトルと要約が載せられていて、当然ですがクリックすることで詳細を確認できるようになっています(いきなり元記事のURLが開くのではなく、同じ画面内でウィンドウが開くというデザイン)。またこちらも当然ですが、ビジネスやサイエンスなどのカテゴリー別に記事を表示させることも可能です。

しかし「うーん、他のニュースサイトも同じようなことをしてるし、これだけじゃ新鮮味がないよね?それに New York Times 自身、"Times Reader"があるし」という感想を持たれた方が多いのではないでしょうか。僕もその一人なのですが、そんな方はサイドバーにある"CUSTOMIZE"を開いてみて下さい:

skimmer2

するとご覧のように、画面レイアウトを変更できることが分かります。例えば以下は、"FLOW"を選択してみたところ:

skimmer3

ご覧のように、ヘッドラインが文字通り「流れる」ように表示されています。他にもラディカルなものから実用的なものまで、いくつかデザインが用意されているので確かめてみて下さい。

以前「デザインで新聞を救った男の話」という記事を書いたことがありますが、その例を引き合いに出すまでもなく、紙面や画面のデザインは意外に重要なもの。"Skimmer"はラディカルなデザインをいくつか忍ばせておくことで、予想もしなかったデザインの実験を行うのが目的……というのは考えすぎでしょうか。ともあれ、どんな影響が生まれるのか注目ですね。

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