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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

何かを作るという行為が、プロだけに任される時代は終わりました。特にデジタルで表現できるものについては、ブログを代表とする「CGM」という流れが生まれていることはご存知の通り。ただし作った「何か」を売るという場面においては、フィジカルなモノについてはオークションサイト/オンラインマーケットなどが用意されているのに対し、知識やノウハウといったものについては十分な仕組みが存在しないのが現状です。

先月の新聞記事になってしまいますが、この点を解決する仕組みとして、ちょっと面白いサービスが紹介されていました:

■ eコマース最新事情 -- ネット版カルチャーセンター (日経流通新聞 2007年4月25日 第7面)

例によってオンラインでは読めないので、ポイントだけ箇条書きにしておきます:

  • 紹介されているのは、韓国最大のオンラインショッピングモール「Gマーケット」がスタートした「レッスンマーケット」というサービス。
  • レッスンマーケットは「ネット版カルチャーセンター」。スポーツ、料理、手芸など様々な講座が用意されていて、気に入った講座をクリックすると、ビデオ・オン・デマンド方式で講義が始まる。
  • 料金は月謝制ではなく、受けたい講座だけを選んで購入できる「ばら売り」。
  • 現在のコンテンツは全てGマーケットから提供されているが、今後はユーザーが作成したコンテンツも登録可能にする予定。

という内容。例えばユーザーが「おいしいカレーの作り方」をビデオにして投稿し、誰かが「受講」すればユーザーに収入が入る、という仕組みが生まれるわけですね。さらにユーザーが競い合ってコンテンツを投稿するようになることで、サービスが質・量ともに充実するのではないか -- という効果をGマーケットは狙っているそうです。

そういえば最近、YouTube が人気コンテンツ投稿者とプロフィット・シェアを始めるというニュースがありました:

YouTube、人気コンテンツ投稿者に広告収入の道 (ITmedia News)

この仕組みを利用しても、「作成したコンテンツの対価を得る」ということができるわけですが、あくまでも広告収入ですので「対価(価値に見合った報酬)」というイメージとは離れています。その点レッスンマーケットでは、まさしく「受講料」という形で収入が得られるわけですから、より投稿者の納得感は大きいのではないでしょうか。

レッスンマーケット以外にも、「知識を教えること」から報酬を得る仕組みがオンライン上に登場しています(例えば Ethermaglog など)。こうした仕組みの中から、スタンダードとして受け入れられるものが登場して、CGMの後押しをするようになるかもしれませんね。無料で提供したいものは無料で、対価を得たいものは有料で提供する方法が両方とも用意されている。そんな世界の方が、現状のように「ネットではすべてが無料」という状況よりも健全ではないかと思います。


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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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