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今あらためて組織力が問われる時代に、”負け組をつくらない組織”の作り方を研究していきます。

人は信用しても、人の能力は信用するな

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組織において実行プランが優れていても、その実行が不完全だと結果は出ない。なので、実行力を高めることが組織の責任者には求められる。ここで認識すべきは、完璧な人はいないということだ

組織において何らかのアクションが正しく実行されない場合は、以下の4つに大きく理由は分かれる。(アクションプラン内容は問題ないとした場合)

A : 上司がやるべきことを正しく教えることができていない
B : 部下がやるべきことを正しく理解できていない
C : 部下の能力が足りていない
D : 部下のやる気がない

上記中一つでも該当していると、余程、部下が優秀で上司からの指示がなくても実行できるほどでないとアクションプランは正しい結果を生まない。自分が組織の責任者としたら、まずは自分自身のが正しく会社や組織の進むべき方向や具体的なアクションを伝えられているか?を考え、その内容を部下たちが理解できているか?理解させる為に注意すべきは何か?などを配慮する。同時に、部下の能力とモチベーションを上げる為のトレーニング・サポートシステムを作れているか?・・・など、きちんと抑えることが大切である。

しかしながら、これだけでは結果は確実ではない。何故なら、人がやることなのだから常に不完全性がそこには存在するからである。人はついつい忙しいと忘れてしまったり、疲れているとついついペースが落ちたり、私生活で嫌なことがあれば仕事も気持ちが乗らなかったり・・・色々なことがあるはずだ。 また、どんなに無理をして頑張っていても長期間それが続くことはない、無理は長続きはしない。 このような人の不完全さ故に引き起こされる、いわゆる失敗・ミスが決められたアクション実行を妨げる要因になる。

それを理解しないアクションプラン = ミスを防ぐ仕組みのないアクションプラン というのは、そもそも目標に対して本気で取り組んでいないのと同じなのだ。完璧を目指していないということになる。人の能力を100%信用するなと言うのはこのことであり、徹底してミスの発生原因を事前に予測し排除すべきということなのだ。

もし自分の部下がミスをして目標を達成できなかったとしても、それはその組織・チームの責任者である自分の責任として考える。誰が悪いなどと、言えるはずがない。あらゆるリスクを想定して徹底的に結果にこだわる覚悟が責任者には必要である。個々の組織構成員の力に頼るだけではなく新人だろうがスキル不足だろうが、どんな人がチームに入ろうとも、同じ結果を出せるような組織・仕組みを作るのが究極の生産組織・営業組織であり、その仕組みを作ることができるのが優秀な組織の責任者の姿なのだ思う。

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