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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

「大納会」って雰囲気ではないのですが・・・

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 年末高期待も根強かったのですが、さすがに円高が進んだことから、売り先行となりました。為替も手仕舞い売りが出たと言うことなのか、円高がじりじりと進んだことで下げが大きくなりました。「大納会」と言っても2年前までのように「半日立会い」と言うことでもなく、「セレモニー」的なご祝儀もなく、単に「4連休の前」と言うことで手仕舞い売りが出易いことには違いないということでしょう。年末という特殊要因で円高に振れているのだと思いますが、これも「4連休前の手仕舞い」でのドル売りもあるのかもしれません。

 「大納会は高い」と言うような印象もあったのですが、ここ10年の動きは高安五分五分、と言うことでした。昨年から「半日立会い」ではなくなり、「大納会」と言うイベントと言うよりは、単純に「正月連休の前」と言うような動きになっているのではないかと思います。「年末は高い」と言う期待から「大納会」の前までは高く、「大納会」では手仕舞い売りやヘッジ売りが嵩んでしまうということなのでしょう。

 手数料が自由化されて、超短期の売買が主流になる前であれば、一日立会いでも「ご祝儀」のようなものがあったのかもしれませんが、手数料が自由化されて超短期の売買が主体となると「株を枕に年を越す」などと悠長なことを言っている場合でもないと言うことであり、一日でも半日でも「セレモニー」的な立会いなどはあり得ないと言うことなのでしょう。昼休みを撤廃などと言う意見もありますが、何となく「けじめ」ではないですが、オンとオフのメリハリをつけた方が良いのではないかと思います。

 今年もこのコラムでは言いたいことを言って来ましたが、相場の見方の一つとして読んでいただけたら幸いです。今年い1年大変お世話になりました。来年も大いに「良い相場」であることを祈りながらよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。

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