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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

G20会合って、財務大臣はいったい何をしているんだ!?

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 G20会合が終わり為替も落ち着くかと思われましたが、結局何も決まらなかったということで、円高に振れ、円高を嫌気する動きもあって軟調な地合いとなりました。まだ円売り介入期待もあり、売り急ぐ動きにはならないのですが、相変わらず物色対象も絞り切れず、買い気に乏しい展開となりました。持高調整の売り買いが中心で指数に方向感はなく、「何も進まない」ことを嫌気するように決算発表の本格化を前にやる気のないような相場展開となりました。

 手詰まり感が強い中で、市場参加者も限られている感じです。この期に及んで為替が円高になったからと言って反応する動きもほとんど見られず、売り急ぐでもなく、買い急ぐでもありませんでした。G20会合で何らかの変化も期待されましたが、期待はずれに終わりました。一昔前の相場でしたら、こうしたときはいわゆる「材料株」といわれるような思惑を持った銘柄が物色されることが多く幕間つなぎ的に買われたりしたものですが、今はそうした「材料株」を「仕込む」とか「仕掛ける」というよりも目先の値動きの良い銘柄が注目されるようです。

 アナリストの「投資判断」などを手掛かりに仕掛ける向きもあり、低位銘柄などであれば特にそうしたちょっとした手掛かりに反応するようです。ただ、昔の「材料株」と違い、「賞味期限」が非常に短く、そうした材料での物色も長続きしないことも相場低迷の要因と思われます。決算発表への思惑なども決算が発表されると「知ったら仕舞い」とばかりに決算が発表されると反応しなくなってしまう、あるいは瞬間的な反応に止まってしまうことが多いような感じです。

 先週末の勉強会の中でも出た話なのですが、こうした「長続きしないテーマ」や決算発表などのイベントはちょっとした「ノイズ(雑音)」として考え、あくまでも大きな流れの中で考えた方が良いのではないかと思います。もちろん、ディーリングや「スイングトレード」と言う方法も投資(投機?)の一方法として出来る人は「やってはいけない」というものでもないのですが、大きな流れの中で方向を見て、テーマに乗って見るのも良いのではないかと思います。米国企業でもドル安効果で儲かっている企業が多く、新興国の経済が拡大している流れは変わらないものと思います。

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