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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

テーマを先取りして買ってみよう!

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 米国株も方向感はなく、為替が円高に振れたこともあり、日本市場も冴えない展開となりました。飛び石連休の休日を控えていることや為替動向が気になり、積極的な売り買いというよりは手仕舞いの動きが中心、持高調整の売り買いが中心で指数は方向感のない展開となりました。売り先行で始まり、底堅さを確認、底堅さを確認して戻りを試す展開となると今度は戻りの鈍さを確認してしまうような展開で方向感はありませんでした。

 昨日も述べましたが、円高傾向が続いて円高メリット銘柄の買いが続くということもなく、物色材料が全く長続きせず、業種別に買われ続けるということもほとんどありません。かつての「東京湾岸銘柄」とか「バイオ関連」や「産金株」などというテーマで買われることもなく、大きな流れを掴んでもどうしても目先的な動きになってしまうようです。ただ、それでも、目先の上げ下げを気にせず、長い目で見ても右肩上がりとなっている銘柄などもあり、そうした銘柄も業績回復ということだけではなく「スマートグリッド」関連などテーマ性のあるものはそのテーマの伸びが崩れない限り堅調な地合いが続くということなのだと思います。

 そういった意味で、「新興国の生活水準向上銘柄」や「新興国の社会インフラ整備関連銘柄」などは今後も息の長いテーマとなる可能性が高く、こうした大きなテーマを決めて、その中でまだ中期的な流れのテーマ、例えば「デジタル家電」関連とか「スマートグリッド」関連、「鉄道関連」「原子力関連」などと言うテーマごとにその流れのタイミングを見ていっても良いと思います。タイミングとしてはどうしても動き出してから「乗る」方が乗りやすいのでしょうが、逆張り、ということではなく「待ち伏せ」と言う手も有効ではないかと思います。

 株価は急落時に底値をつけるときは売買高が大きく膨らむことも多いのですが、だらだらと下げているときなどは「閑散に売り無し」ということも言われますが、「閑散としているから底値」と言うことはないかもしれませんが、「底値をつけた時に閑散としていた」と言うことは案外多いのかもしれません。盛り上がっている時に「乗る」ばかりではなく「誰も見向きもしない」時にテーマを持って注目してもいいと思います。

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