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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

日経平均は高いのですが、いっこうに盛り上がりません

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 米国株はまちまちとなりましたが、為替が円安に振れたことや昨日の冴えない相場の反動、また好調な決算を発表する銘柄が多いことから、買い先行となりました。シカゴ市場(CME)の日経平均先物が大きく上昇していたことや外国人が買い越しと伝えられたことも買い急がせる要因となったものと思います。米国株などに比べて出遅れ感もあり、また個別企業の業績を見てもユーロ安の影響が限定的と見られていることもあって改めて業績面からの見直し買いも入ったものと思います。

 相場は常に正しいと言われますが、確かに大きな流れとしては常に正しい方向に行っているのでしょうが、瞬間瞬間を見ると必ずしも正しいと言うことではなく間違えることもあるものと思います。間違えるというよりは相場は正しいのですが、間違えた買い手や売り手の影響で動かされてしまうことがあると言うことではないかと思います。ごく単純に考えて見ても例えば足元の相場が下落基調にあるということが先行きの景気や業績の落ち込みを示しているというものであれば、1月の高値から2月までの下落が1-3月期よりも4-6月期の業績が悪いことを示していたのであれば、明らかに「間違えた」ことになるのでしょう。

 半年先を読むということであれば、昨年の7月や11月の下落は明らかに景気や企業業績の落ち込みを示していたわけではなく、業績や景気動向とは関係のないところで売られたものということが言えるでしょう。逆に言えば企業業績の回復や景気の拡大が続いているのであれば昨年7月の安値などに見られるような季節要因での下落、目先の需給要因での下落があった場合にはその後業績や景気に見合うような相場の回復があってもおかしくはないということなのでしょう。

 もちろん常に業績や景気を織り込んでいるのであれば、株価は大きな動きとはならないわけであり、それ以外の要因で動くからこそ先が読み難くなるのでしょうが、ここまで景気の実態や企業業績とかけ離れた動きとなっているということは、それだけ市場参加者が偏っているということなのでしょう。投機的な目先の株価が需給ばかりを気にする投資家(投機家?)ばかりが市場に参加しているものだから、「変な」動きになっているものと思います。何度もこのコラムでも述べていますが、株式を保有することに対するインセンティブを与えるような施策が望まれます。

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