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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

株式市場は今日も大幅下落

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最近ではこの程度の下落に慣れてしまった感もありますが、先週末に続き大きな下落となりました。株式市場の「季節性」などと言われることもありますが、4月初めに高値をつけてしばらく低迷などと言うパターンは2004年だとか2006年だかとに似ている感じでもあります。2004年といえば2003年からの上昇相場からちょうど1年経ったのが今頃の季節であり、中国での問題などで波乱があったように記憶しています。

株式投資をするときに過去の事象と言うのは非常に役に立つこともあり、例えば皆が強気になって、弱気の人がいなくなったときに高値を付けるとか、言うことも過去の「経験則」から案外明らかなことでもあり、理屈の上でも納得のいく話なのです。

4月の初めに高値を付ける、とか1月に高値を付けるなどと言うことも理屈でも説明できますし、経験則からもいえることでもあり、過去を覚えておかなければならないかと言うと必ずしもそうでもなく、「何がどうなって、そうなったのか」と言うことを正確に把握しておくことが大切なのです。ですから、4月に高値を付けることが多いから、とか4月に高値を付けた時には6月に安値となることが多い、と言うことでも何故4月に高値を付けた時は6月に安値をつけたのか、その原因を把握しておかなければ常に当てはめるわけにはいかないということなのです。

「中国株が高いから日本株が高い」とか「中国株が安いから日本株も売られた」などと言うこともよく言われますが、日本の経済と中国の経済が密接に結びついていることは確かなのですが、必ずしも中国が高いと日本が高いわけでもなく、逆に日本が高いから中国が高くなると言うこともよくあることなのです。

中国が安い理由が日本と同じ理由なのか(本日のようにリスクのある市場から資金が逃げているような場合は日本市場以上に中国市場が売られることになるでしょう)、中国独自の理由で売られているのか、を考ええる必要があります。中国株が安いから日本企業の業績が悪くなるわけではないので、中国株が安いからと言って慌てて売る必要がないケースの方が多いと思います。

本質をわからずに株式投資をすると周りの話に惑わされてばかりでは何をしていいのか、何をすべきなのかその場その場で対処することもかなわず、右往左往するばかりで株式投資もうまく行かないと思います。市場で何が起きているのか、何がどうなっていくのか、しっかりと見ることから始めた方がいいと思います。

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