オルタナティブ・ブログ > 吉政忠志のベンチャービジネス千里眼 >

IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第104回 Googleの新しい分散型SDNコントローラー「Orion」(パート1)

»

私が編集支援しているCTC教育サービスのコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第104回 Googleの新しい分散型SDNコントローラー「Orion」(パート1)」が公開されました。興味がある方はご覧ください。

###

はじめに
 今回からは、2021年に公開された論文「Orion: Google's Software-Defined Networking Control Plane」に基づいて、Googleのデータセンターに導入された分散型のSDNコントローラー「Orion」を紹介していきます。Googleのネットワークシステムでは、ネットワーク機器をソフトウェアで制御するSDNの技術が用いられており、Orionは、データセンターネットワーク「Jupyter」とグローバルネットワーク「B4」を制御する第2世代のSDNコントローラーになります。

JupyterとB4のSDNコントローラー
 はじめに、「Jupyter」と「B4」の概要を説明しておきます。Jupyterは、Googleのデータセンター内のサーバーを相互接続するL2レイヤーのネットワークシステムです。クラスター内のサーバーをメッシュ状のネットワークで接続して、複数経路による負荷分散を行う「Closトポロジー」を採用しており、サーバー間の接続経路をソフトウェアで計算して最適化します。詳しくは、第13回からの記事を参照してください。一方、B4は、世界各地にあるGoogleのデータセンターを相互接続するグローバルネットワークのシステムです。インターネットからは独立した、Google専用のプライベートなネットワーク回線を利用しています。トラフィックの優先度に応じてグローバルな経路を最適化する、トラフィックエンジニアリングの仕組みが導入されており、ここでもまた、ソフトウェアによる経路の最適化が行われます。こちらは、第17回の記事に詳しい解説があります。

この続きは以下をご覧ください
https://www.school.ctc-g.co.jp/columns/nakai2/nakai2104.html

Comment(0)