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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

お金目当てで技術を習得するのとお金を大事にするエンジニア

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最近、給与の話をすることが多くなりました。

もともとは1年以上も前に、マルチメディアスクールウェーブというPHP技術者認定機構の認定スクールのセミナーでひょんなことから脱線した話が思いのほか反応がよく、他のセミナーでも依頼されるようになり、ついには毎月数回を話すようになり、最大で1回のプレゼンテーションで200名以上の方が話を聞いてくれるようになりました。

そのプレゼンを見た方がいろいろ話をされるのが、「お金目当てで技術を習得するのとお金を大事にするエンジニア」ということです。私個人はお金を目当てに技術を取得する人がいても別にいいと思うのですが、人によっては「エンジニアがお金を目当てに勉強するようになってはおしまいだ」という人もいます。様々な意見があってよいと思いますし、個人の目標であれば、それを否定することはできないと思っています。

ただ、お金を大事するエンジニアにはなってほしいなって思ってます。

いやこれは、エンジニアだけではなく、社会人全員に言えることだと思うのです。

貯金しましょう!とか、節約しましょうということを言いたいのではなく、自分の労働対価として、将来的に必要となることを想定しながら、人生設計をしましょうということです。

決して押し付けるつもりではなく、ちょっとだけ考えてみてはいかがでしょうか?という感じです。

子供ができたり、子供が学校に行きたくなった時に、自分は親として支払える状態になりたいか、どうか。親の介護が必要になった時に自分は子として、親を支えられる状態になりたいかどうか。そういうことです。

人生は自分で決めるものなので、私がとやかく言うものではないかもしれませんが、関心がある方は、少し考えてみてはいかがでしょうか?

日本のプログラマーの平均年収は400万円です。

大学の学費は100万円前後になり、高校受験の時は塾代もかかります。

今は全て年功序列で給与が確実に上がっていく時代ではないです。

お金が必要な時に使える選択ができる人生というのはとても重要なことだと思います。

一方で、従業員1000名を超える企業のプログラマーの平均年収は620万円(政府統計 平成24年度)やPHPの5%、Rubyの⒑%の上級者は年収900万円を超える(INDEED2013年7月集計)ようになり、上級者になれば支払いの選択ができるようになれます。

これらの上級者は単純い技術力があるだけではなく、プロジェクトマネジメントや企画など、プラスアルファの能力があり、このレンジの給与を稼げていると思います。

若手の方は特にですが、是非目指してほしいです。

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