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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

奇妙な縁: 10年以上前に私の企画をけった会社が、5年前にその企画を採用した会社を買収し、そして今、その10年前の企画と私は提携をしています。

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今から10年以上前に、某企業の社長に飛び込みで新ビジネスの企画と私自身の売り込みを行ったことがあります。数回の会議を重ねた結果は、「企画は採用、私は不採用」ということでした。私の条件が高すぎたのだと思いますが、「企画だけの提出はNG」と返事をし、その企画はお蔵入りとなり、5年もの間、私のHDDの企画書書庫で眠っていました。 

それから5年後、その企画は全然別の会社に企画のみ採用され、事業化されました。その後、その会社は、最初に私が提案した某企業に買収され、その事業は今も生きています。

そして、今、久しぶりに再会した10年以上も前の企画は全く知らない人たちが事業を拡大され、その事業と提携することになった私に、その事業を説明しています。その事業は割と有名な事業に成長しました。10年前に判断された社長の「企画は良いけど、そのトップとしてあなたは足りません」という言葉はある程度あたっていたように思えます。当時の20代の私には企画ばっかりが頭でっかちだったと思います。さて、その企画について、、、

久しぶりに会った我が子の成長を嬉しく感じたり、
育ての親に感謝したり、
「その企画の本質は知ってるよ。だってその企画書の第一版を書いたのは私だから」と心の中で思ってみたり、

と、複雑な気持ちでいっぱいでしたが、昔から永久機関のような企画を具現化することが目標だったので、すごく嬉しいのが本音です。

今は、最後まで面倒を見たいので独立していますが、サラリーマン時代は「自分がいなくなってもその事業が形を変え生き続けていくような柔軟さと強さを持った企画を作りたい」と常に思っていました。

そして、今。

10年続く企画ではなく、20年、30年続く企画を仲間と立ち上げようとしています。
この夏には旗揚げを行いたいと思っています。

30年後には今の仲間も全員引退してますねw
その時に、たまに、その団体のニュースを見て喜んだりできるように頑張りたいです。

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