吉政創成1周年とOSSコンソーシアムの引退
吉政創成1周年とOSSコンソーシアムの引退
皆さん、おはようございます。
昨年の4月1日に独立して今日で1周年となりました。
起業としてはこれで2回目になる私ですが、今回も構想何年で起業したわけではありません。
一部の方にはお話しをしていましたが、今回の起業は、その時点で自分が家族の生活を守るために一番最適な選択をした結果が起業だったというのがそもそもの出発点です。
よって、吉政創成という会社をベンチャー企業とは呼んではいけない様な気がしています。ベンチャー企業の定義とはいろいろあると思いますが、私の定義では「志を遂げることを一番の目標にした企業」になるので、「生きるための企業」である吉政創成はベンチャー企業と言うより、中小企業と言う方がむしろあっています。そんな吉政創成ですので、大きな賭けをすることは決してありません。起業1年目からたくさんのお客様に恵まれ大変良いスタートを切ることができましたので、このまま、子供が一人前になるまで、ただ、このペースを守っていければよいと思っています。
思えば妻にプロポーズしたのも4月1日でしたし、起業も4月1日ですし、冗談のようなこんな人生には本当にお似合いな日のような気がします。
この1年で本当にたくさんの方にお世話になり、お世話になることができ、大変嬉しいです。今、家族が生活できているのも皆様のお陰であると深く感謝しています。
本当にありがとうございます。
4月は始まりが多い月でもあり、お別れの月でもあります。
前進のLinuxコンソーシアムから数えて7年間副会長を務めたOSSコンソーシアムを引退することとなりました。
いろいろ考えましたが、新しく立ち上げたPHP技術者認定機構は私が理事長を務める団体であり、多くの技術者の方とメンバーの方が時間とお金を費やしてきた団体です。また、これからIT業界の基盤の一翼を担う団体になる可能性がかなり高くなってきたこともあり、「あれもこれも」やるのではなく、自分が大事にするべきものに時間をかけていきたいと考え、OSSコンソーシアムを引退するに至りました。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございます。
OSSコンソーシアムではコミュニティの組織のあり方について大変多くのことを学ぶことができました。私はOSSコンソーシアムを通して、本当に強くなれたと思います。その私の強さは自分が最終責任者として行うこれからの活動で見えてくると思います。
厳冬の時代を迎えて久しい業界団体ですが、この仕組みが活きてくるのはこれからだと思います。
これから真の意味での企業力が試される時代になると考えています。
IT業界は大手企業と、極小の企業に二極化され、百~数百名規模の中堅企業の数が激減すると思います。理由は規模のメリットも生かせず、管理コストがある程度必要な規模感であり、意思決定と実行の速さもそれほど速くならない企業規模だからです。そんな時代の極小企業にとって重要になるのはグリッド的に活動できる新しいコミュニティだと思います。
今までのコミュニティはカリスマによってある意味ワンマンな運営をしてきたコミュニティが多かったと思いますが、これからは企業原理とは違う非営利かつ公正な組織運営が重要になると思います。
そういう意味では、この変革の時期に独立できた私は本当に幸せだと思います。
これからはお世話になった皆様に少しづつ恩返しをしていきたいです。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。