ETロボコン関西地区 試走会開催される(8/23、9/6)
2009年8月23日(日)と9月6日(日)に、ETロボコン2009関西地区試走会が京都コンピュータ学院で開催されました。試走会とは、大会と同じコース環境で、各チームが作成したプログラムを動作させることができる貴重な機会で、2日程それぞれに対し2時間ずつ練習が行える時間が割り当てられています。
今年の関西地区の試走会は、地区大会の会場でもある京都コンピュータ学院と金沢工業大学(8/8と8/29に開催)の2箇所での開催となっています。これは、近い将来に北陸地区独自でひとつの地区として開催することを予定しており、その準備もかねて運営ノウハウの取得という意味合いもあります。今年の関西地区の参加チーム数は50チームですが、そのうち42チームが京都、8チームが金沢で試走会に参加しました。
試走会前日。実行委員のみなさんに会場に集合いただき、会場内のコース設営を実施しました。ちょっとその裏方の準備作業をご紹介しましょう!
大会会場となるのは、約500名が収容できるホールで、舞台上に競技用のコースを設営します。
競技用のコースはたたみ12畳分の大きさで、奥行き約360cm必要となるため、通常の舞台では、奥行きが足らないのです。そのため、最前列のいすを撤去し、舞台を前に伸ばすために足場を組むといった大仕事が待っていたのです。昨年は、京都コンピュータ学院のスタッフの方にこのあたりはすべてお任せしていたので、あらためて去年はご苦労をおかけしたなあと実感しました。
足場が整うと、次に競技コースの下に敷くスタイロフォームを並べ、布でできたコースをその上に置きます。コース布は待ち針を使って、移動しないように固定していきます。
最後に、走行体が想定どおり動作するかどうかを大きく左右する照明の調整です。走行体は光センサを用いてコース上のラインを識別しているため、会場の光の明暗具合は大きな影響を与える要素です。昨年は、会場内の観客席側がやや明るかったため、完走率がいま一つ伸びなかったため、今年は観客席側を暗めに調光するようにしました。実行委員側で用意したテスト走行プログラムで走行させてみると特に問題なしということで、準備完了!
試走会当日。朝9時半から最初のグループの試走が始まるため、その少し前からパラパラと参加者が集合し始めました。1つのグループはおおよそ10チームで構成され、同時に2時間試走を行えます。今年は、新型インフルエンザで5月の技術教育会が延期されたこともあり、会場入口にはマスクと消毒液を設置しました。これだけで、ちょっといつもと違う雰囲気に感じてしまいました。
1回目の試走会は、例年動作させるのもやっとというチームが多いのですが、今年は結構多くのチームがいきなり動作していました。これは、今年から採用された二輪倒立振子型のNXTは、二輪走行部分のAPIが提供されており、スピードが従来の走行体であるRCXに比べ高速ではないため、普通にラインに沿って走ることはそう難しくないからでしょう。各チームとも、割り当てられた2時間をフルに活用して試行錯誤を繰り返していました。NXTに内蔵されているBluetoothを用いてデータロギングを実施しているチームもいました。
2回の試走会が終了すると、いよいよ地区大会まであと2週間。各チームともに、試走の結果を活かして、更なる改良をがんばってください!!地区大会当日は手に汗握るハイレベルな競技大会をいまから楽しみにしています。
ちなみに、本日17時をもってモデル提出を締め切りました。今週末は、実行委員のみなさんは、各チームから提出されたモデル(ドキュメント)を必死に審査したり、大会当日の運営準備を実施します。その様子はまたこのBLOGでお知らせします。