オルタナティブ・ブログ > 平凡でもフルーツでもなく、、、 >

感覚人間の思いつき、、、気になった記事、、、雑記等

【ベーシック・インカム】って何なの?

»

先日の「【ベーシック・インカム】について書き始める前に」の続きです。今回はベーシック・インカムって何?って方にも興味を持ってもらい、いろいろググっていただくキッカケになればと思いエントリ書かせてもらいます。

先日も書きましたが機械化・自動化が進んでというか現在でも企業が持っている生産能力をフルに発揮することで「あらま、わたしの仕事がなくなってしまった」という人が増えてしまうことは容易に想像つくと思うのですが、この問題は所得と労働が結びついている限り続くジレンマだとこの書籍の著者は訴えており、

そして、生産性向上による失業という見せかけ上のジレンマから抜け出す道は、労働と所得を切り離すことによってのみ可能になるのであり、それは無条件のベーシック・インカムの導入と結び付けられねばならないと書かれています。

この著者は、ドイツがボーダーレス化する世界経済における輸出大国として、また脱農業的かる脱工業的な社会として、収益に課税するのではなく、国内消費に相当する可処分所得に課税するような税制の構造改革が必要と唱えており、基本的に「達成された成果に課税するのではなく、消費に課税すべき」というのがこの方の基本的な考え方となっています。

ドイツでは「ハルツ4」という社会保障の見返りとして勤労奉仕や職業訓練などを義務づける法律があるそうで、就業を拒むと失業給付金が減額されることがあるそうで、本人としてはちゃんと働きたくでもそのクチがなく、社会の言わば落ちこぼれのような形で烙印を押されてしまうこの精度には批判が続いているという記載があるのですけれど、今回紹介している【ベーシックインカム】を導入することで、「人間は働かなければならない」という内面化された習慣にとらわれることなく、各人が意義深い仕事(活動)をできるようになると訴えています。

ちなみに、この書籍はドイツで2万人の従業員を抱えるドラッグストアの経営をしつつ、カールスルーエ工科大学ということろで教授を務めている、ゲッツ・W・ヴェルナーって方が書いており、日本では小沢修司さんって方がこの分野では2002年にベーシック・インカム構想についての書籍を出されているようで、今回紹介している書籍でも解題者として参加されています。

ITはビジネスや一般の生活の様々な場面において効率化とか自動化において重要な役割果たしている訳ですが、自分達の仕事がどんどん結果を出せば出すほど、従来型の仕事からはあぶれてしまう人が出てくるという事を考えた場合に、あくまで自己責任方式で考えていくのも一つの手ではあるのですが、このベーシック・インカムって考え方も頭の中にいれておくのは損にはならないのでは?と思いつつ、もし興味持っていただいた方には、いろいろググっていただければ幸いです。

こんな制度どっから金が出てくる?成立する訳ないじゃん、、、という意見はごもっともと思うのですが、このベーシック・インカムが導入された世界って、なんとなくWeb2.0的な側面あるような気がしませんか?

次回は、提供されるサービスのほとんどが無料であり、その世界において各人が意義深い仕事(活動)を行ってくれることで成立しているWeb2.0的な世界とベーシック・インカムの考え方について比較してみながら書いてみたいと、、、

ただし中身的にどこまで掘り下げられるか全然未定(自信ないし、、、)ということで今回はこれにて終了です(苦笑)

関連記事

関連サイト

参考検索結果

Comment(0)