適材適所の仮想化ソリューションの提供を狙うCitrix
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今日は、MJやFFの死去、3GSの国内販売開始等、波乱の一日でしたね。
さて、今日は、bloggers meeting @ Citrlxということで、霞ヶ関にあるCitrixさんのオフィスにて、最新の仮想化技術についてお話を伺いました。
オープンソースコミュニティに貢献するCitrix
最近、XenServerの最新版を無償公開されたCitrixさんは、製品名にもあるXenプロジェクトに積極的に参加されているそうで、メンテナンスコードの約50%はCitrixさんが担当されているとのこと。また、驚くべきことに、日本の開発チームの方々は、I18NやL10Nを主に担当されているとのこと。想像と全く異なったので、驚きました。
仮想化といえばサーバーだけではなくクライアントもね
最近、仮想化といえば、サーバーの仮想化の話になるのですが、今日のメインテーマは「クライアントの仮想化技術」。「クライアントの仮想化ってターミナルサーバーのことかしら。」と思っていたのですが、それが違っていたのです。アプリケーション仮想化製品「XenApp」
クライアント環境をOSとアプリケーションと大別したとき、従来からのターミナルサービスといえるアプリケーションの仮想化環境がXenApp。Citrixさんの調査によると、「お客様がよく使うソフトウェアの70%はXenAppで動作する」とのことで、いかに効率よく配布するかにフォーカスしているとのことで、従来からのICAプロトコルでアプリケーション実行状態を画面イメージで配信する方法と、実行環境をパッケージ化して配信する方法(ストリーミング)があるそうです。ストリーミングの場合、クライアント側のCPUで処理するわけですから、反応もいいですね。デスクトップ仮想化製品「XenDesktop」
次にOSを含めたデスクトップを仮想化する製品がXenDesktop。経理部門に必要なアプリを含めたデスクトップ環境、営業部門に必要なアプリを含めたデスクトップ環境というように、部門や目的別にクライアント環境をまとめることができるため、主力製品といっていいですね。とてもユニークだと感じたことは、このデスクトップ環境で動作するアプリをXenAppで制御できることで、インフラ管理の効率性を追求する上では面白いと思いました。
モバイルワーカー向け仮想化新技術「XenClient」
XenAppにしてもXenDesktopにしても、サーバーを常に通信することから、モバイル環境にはあっていないということで、絶賛開発中の技術がXenClient。簡単にいってしまえば、XenDesktop環境をモバイルPC上で動作させるということです。Virtual PCやVMware Playerと違うのは、このデスクトップ環境がクライアント向けHypervisor上で動作することですね。流行のAtomではだめですが、Core2DuoのようなCPUであれば、メモりリソースが許す限り、複数のデスクトップ環境を動作させることができるため、ビジネスモードとパーソナルモードを切り分ける的なことができるそうです。ディスクプレイやWiFiなど、直接レスポンスに影響する部分は、パススルー方式を採用されているそうで、ストリーミングビデオも再生もスムースでした。
仮想化製品の導入は「適材適所」と「匠」の世界
プレゼンテーションの後の懇親会で、ご担当の方ともお話したのですが、仮想化製品の導入は「匠」の世界なんだそうです。お客様毎にインフラ環境が異なるわけですから、最適な環境の構築は大変です。クライアント仮想化製品が複数あるということは、それだけでお客様のニーズも多様なわけですし。というわけで、「教育」について伺ったところ、一種の「一子相伝」のようです。ハードウェアはある程度シナリオ化できるそうですが、ソフトウェア側は難しいそうです。仮想化といえば、「リソースの有効活用」「IT管理コストの適切化」などの美辞麗句があるわけですが、「免許皆伝」までの道のりはLong and Winding Roadだということですね。
大古会長さんは、元は技術畑の方ですから、この匠の世界のボスとしてあっていますね。これからのCitrixさんには注目です。
そうそう、ご担当の方がiPhoneを端末としても使えるんですよと教えていただいたのですが、彼のiPhoneはガラス部分にひびが入っていました。3GSもでたことですし、今度はより高速な端末でデモしてくださいね。
お願いします。
なかなかできないことですね。
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