大阪で、クラウド時代のミドルウェア2連発
新しいミドルウェアが登場しています。
ミドルウェアとは、様々なソフトウェアから共通して利用される機能を提供するソフトウェアのことです。ミドルウェアとして求められる共通機能には、その時代その時代のITのあり方が反映されます。2010年代以降に企業のITにクラウドが普及したことでITのあり方が変わってきていて、それに伴ってクライド時代に求められる新しいミドルウェアが登場してきています。
今日は、CASBとiPaaSという二つのクラウド時代のミドルウェアを紹介します。
CASB (Cloud Access Security Broker)とは?
CASBとは、さまざまな情報セキュリティ機能を提供することによって、情報セキュリティレベルを一定の水準にまで高める役割を果たすミドルウェアです。クラウド(アプリケーション)と利用者との間に配置されます。クラウドに保存されたデータを暗号化/トークン化したり、クラウドを参照編集したログを利用企業が求めるレベルで管理したり、認証やSSO機能を提供したりと、様々なセキュリティ機能を提供します。
CASBで重要なのは、利用するクラウド(アプリケーション)に何か手を加えることなく、情報セキュリティのレベルを高められることです。暗号化やログ管理といった機能が、利用するクラウドとは別の場所で、CASBから提供されます。ですから、クラウド事業者との特殊な契約が不要で、サービスの利便性もそのまま享受しながら情報セキュリティレベルを上げられます。
iPaaS (integration Platform as a Service)とは?
iPaaSは企業内で様々な業務に使用されるクラウドを有機的に連携させ、ビジネスに合わせてクラウドサービスの追加や変更を行うことを可能にするプラットフォームです。EAI(Enterprise Application Integration)やESB(Enterprise Service Bus)の機能がクラウド上で提供されているイメージです。クラウドの活用拡大に伴い、企業内の情報システムは既存のシステムに加え、SaaS、PaaS、IaaSなどの複数のクラウド環境が混在します。これらの多くのクラウドサービスに対して連携やガバナンスを別々に実施することは膨大な手間になります。iPaaSを活用することでこれらの手間を省き、変化の早いビジネスに追従することが容易になります。
CASBもiPaaSもここ数年で登場して、徐々に浸透しつつある技術です。今、企業ITを検討するにおいてクラウドは外せない選択肢ですが、CASBやiPaaSといったミドルウェアとセットで使いこなせるようになると、ワンランク上のクラウド活用が可能となります。
【お知らせ】
ここからはお知らせですが、11月6日(金)の大阪の展示会で2つのミドルウェアについてそれぞれ講演します。
AppExchange EXPO fall 2015 大阪
2015 年 11 月 6 日(金)
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
- 12:50 - 13:10
Salesforce活用最前線~事例に見るデータ保護・可視化・認証強化対策の最新 動向~
⇒ CASB(Cloud Access Security Broker)についてのお話です。 - 15:00-15:20
Salesforce活用最前線~AWSとHULFT連携でさらに広がるSalesforce活用~
⇒ iPaaS(integration Platform as a Service)についてのお話です。