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事業グローバル化における戦略と人はどうあるべきか? そのヒントとなるべき考察と事例集

グローバリゼーションの概念

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インターネットの広がり、BRICsを代表とする新興国の台頭、アウトソーシングやオフショアリングの実施、天然資源の高騰など、これらの事象はかつての先進国を中心とした世界観から新興国中心とする世界地図へのシフトだと見られつつあります。現在の新興国が将来の先進国となる日がもうすぐやってくるのかもしれません。

Photo そもそもグローバリゼーションのルーツとは、1980年代のGATT(関税および貿易に関する一般協定)を基にWTO設立の機運となった国際化(Internationalization)にあります。多国籍企業(Multinational Corporation)とは、自由貿易の拡大を主とする国際化から派生した用語だと思われ、自由貿易市場に対応すべく2国以上の市場で事業を展開する企業をさします。

一方で国際化や多国籍企業とは主に2国間やそれ以上の国による自由貿易市場を指すのに対し、他方でグローバリゼーションはそもそも世界市場を単一市場として捉え、その単一世界市場を攻略するのがグローバル企業だといえます。このグローバリゼーションとは、米国企業を中心に発達したためアメリカ化(Americanization)または欧米化(Westernaization)ともいえます。

2000年になると潜在的優位性を持つ新興国としてBRICsNext 11がゴールドマンサックスにより定義されました。この概念は米国中心の世界の終焉を示唆しているようにも見えます。また”フラット化する世界”(The world is flat)では、新興国と先進国の差が縮まる傾向が示唆されています。

そして近年にはGlobalityとし、新興国と先進国の対立軸ではなく、世界中での競争時代の幕開けが示されています。

企業にとって、このグローバリゼーションからGlobalityの変化は、どのような意味合いを持つのでしょうか。

グローバル化には市場グローバル化と事業のグローバル化が考えられますが、いずれにせよ自社にとってのグローバル市場を理解し、自社のグローバル事業のあり方を構想することだと小生は考えます。それは端的には、世界のどこで製品サービスの研究開発を行い、生産し、販売していくのかを定期的に見直しかつ判断することであり、そのための人材を採用、教育、配置することにつきるのではないでしょうか。

経営環境においてグローバリゼーションは、益々複雑性を高める一因になるのは間違いないでしょう。

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