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日本全国に電柱は何本あるか?

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今から20年以上前、ボストンコンサルティングの中途採用面接で、堀紘一さんから「日本の石焼いも消費量はいくらか?」と質問されて、かなりしどろもどろの回答をした覚えがあります。それに類する質問は昔からあり、「東京都内に信号機は何基あるか?」とか「世界中にサッカーボールはいくつあるか?」といった類のものです。コンサルティング業界では知っている人も多いのでしょうが、最近読んだ本(細谷功著「地頭力を鍛える」東洋経済新報社)に、きちんとまとめてありました。

把握することが難しく、ある意味荒唐無稽とも思える数量について何らかの推定ロジックによって短時間で概数を求める方法をフェルミ推定という。(40ページ)
とのことです。同書では、「日本全国に電柱は何本あるか?」という例題を出してあります。制限時間3分、電卓やPCを使わず、情報の参照も一切不可という条件です。みなさんは、どう推定しますか?
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細谷功著「地頭力を鍛える」東洋経済新報社


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実際には、3300万本らしいのですが、300万本から3億本くらいまでの回答であれば及第点のようです。詳しくは、本をお読み頂きたいのですが、問題を見たときの反応、前提条件不足に対し適当に前提を決めることができたか、「知っている情報でやるしかない」とすぐに腹をくくったか、解答の有効数字は2桁以下だったか、等々が地頭力のチェックリストとして上げられています。

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