みんなでクラウドを監視してみた結果 - GIGRIB
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以前書いたエントリーで、ベータではありますが第三者がクラウドのサービスのレベルを監視して実績を公開している、CloudStatusを紹介しました。最近またこの手のものを探していたら、スウェーデンのPingdomというシステム監視の会社のやっている、GIGRIB(Green is Good, Red is Bad)という無料サービスを見つけました。これはWeb2.0的に、たくさんのクライアントにプログラムを導入してもらい、P2P的に対象のクラウドを含むいろいろなサイトをモニターして集計するというボランティアベースの仕組みです。
これが細かくて、毎日の稼動率や最後に落ちた時間や長さが公開されています。監視対象のサイトによってはボランティアのクライアントが少なくデータにノイズが多いようですが、かなりの数のクライアントから一日何万ものデータが自動的に集計されているようです。代表的なところで、2008年の毎月の月間稼働率データをみると、
www.google.com 99.95-99.99%
www.amazon.com 99.71-100%
www.facebook.com 97.93-99.97%
SaaSのような有料サービスもユーザーがクライアントで登録すれば稼働率が見えるようですが、企業ユーザーになるからか、ノイズの多いデータでまだ使えるレベルにはないようです。
特定SaaSのユーザーのコミニティーなどがこれを使って、ユーザーからみた稼働率を公開していくというのも、クラウドを健全に育てる一案かなと、ふと思いました。
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