貸したモノは必ずしも返ってはこない。
カネにしてもモノにしても、貸し借りというものはよくあることです。
自戒を込めれば、自分は借りに対して、1割弱、自分の不徳でそれを返せずに終わったことがあります。そして貸しに対して、おおむね4割強が返ってこないままに至ります。もっとも、2件ほどはまだ「売掛」状態であり「貸し倒れ」ではありませんが(苦笑)。
いずれにしてもこの世は「持ちつ持たれつ」です。
そこは個人でも法人でもかわらない。
自分の親も、極度に借金嫌いを自分に教える一方で、実は自分が社会人になって十分仕送りできる状況になる前後くらいまでは借金があったと(今では)笑ってました。そんな親に育ててもらって、自分は幸せです。
だからといって、万人になんでも分け与えるわけでもないんだけど、ただ「貸し借り」の世界に自分がいる以上、判断しながらその中で生きている次第です。
カネはまだ明確ですが、モノの場合、その「貸し借り」の期限や利息の定義は不明瞭になります。これはとても悩ましい。
仕事上、いろいろ「貸し借り」を作っても、いちいち明文化してその期限や利息的な定義をするわけがないですからね。
ただ、どちらが債権者にしても、とにかく、「貸したものをこのくらいの形でそろそろ返しやがれ」と思っていることは多いわけです。
ときどき、それが怒りとなって炸裂するときもあります。
私は上述のとおり、自分にも過失があるんで、できるだけ冷静に努めようと思っています。仮にカネであってもそうですが、あまり「利息」に固執したくもありません。それを算段に「貸す」なんて、貸金業者じゃあるまいし。商売しちゃいけません。
貸したモノは必ずしも返ってはこない。
カネならともかく、モノに見返りを求めるなかれ、です。