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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

理想的なプロジェクトを体験する本

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ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社の白川さんにいただいた著書「プロジェクトファシリテーション」を読みました。実はずいぶん前にいただいたのですが、書名が真面目でお堅い感じなので、ついつい後回しにしていただのでした。(白川さん、すみません)

読み始めて見ると、これが実におもしろいです。一気に読んでしまいました。

この本の素晴らしいところは

クライアント企業の社名や関係者の名前がすべて実名

諸般の事情により架空の社名にする場合がありますが、この本はすべて実名です。これだけでも珍しい本です。

クライアントの担当者と支援したコンサルタントの共著

立場の違う二人が交互に書き進めていく形式になっています。どちらか1人が書いた本はありますが、両者の共著は珍しいです。

コンサルタントのノウハウが満載

ケンブリッジ流のプロジェクトの進め方やツールの使い方が、具体的な状況や例で説明されています。

副題「クライアントとコンサルタントの幸福な物語」とあるように、紆余曲折はあったもののこのプロジェクトは大成功でした。この本には5年間に起きたいいことだけでなく悪いこともしっかり書いてあります。クライアント企業からよくOKが出たなと思うくらいです。読み進めていくと、わくわくするリアルな話を時系列で追体験できます。

コンサルタントではない人や企業内で働く普通の人が読んでも、仕事に役に立つ考え方やツールのヒントが得られるでしょう。

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