ジャストシステムさん、出番ですよ
Googleが独自のGoogle Chrome OSを発表しました。Chrome OSはネットブックを対象としています。Windows 7の制限版でネットブックをWindows 7に移行させようとしていたマイクロソフトの頭痛の種がまた増えました。
Chrome OSはオープンソースになっています。オープンソースのOSと言えば、Linuxが有名です。Linuxが登場した当時は、Windowsに代わるデスクトップOSとして期待された時期がありました。結果は、未だにWindowsを置き換えるまでにはなっていません。これはデスクトップの仕様が統一されなかったことがあると考えています。Chrome OSはオープンソースでありながら、Googleが強いリーダーシップを取ることで、仕様が乱立することはないでしょう。
Chrome OS搭載のネットブックは、2010年後半に発売とのことです。Chrome OSを日本で商品化するためには、日本語入力システムが必須です。
DOS時代のパソコン用の日本語入力システムは、ATOK、VJE、松茸、等がありました。この中で、現在でもパッケージとして普通に販売されているのは、ジャストシステムのATOKだけです。近頃はWindowsに標準搭載されている日本語入力システムが使いにくいという理由で、ATOKに乗り換える人が私の周りで増えています。
ジャストシステムは、Linux版のATOK for Linuxを出していたことがあります。この時は時期が早すぎたことと、技術的に今ひとつ半端な作りであったために、あまり売れなかったのではないかと思われます。(ATOK for Linuxの後継バージョン ATOK X3 for Linuxは現在も販売されています。)GoogleがChrome OS用に何らかの日本語入力システムを用意してくるかもしれませんが、ここは一つ、ジャストシステムにChrome OS版のATOKを開発してもらって、日本語版の標準機能にしたいところです。マイクロソフトがMS IMEをChrome OS用に出すことは絶対にないでしょうから、ジャストシステムのチャンスです。
ジャストシステムに期待してます。
7月9日 12:30 赤字部分を追記しました。