他者の行動は「そういう人だから」と思い、自分の行動は「そういう状況だったから」と思うというお話。
»
ある本で、
「人が何かすると<特にマズイことをすると>、あの人はああいう人だから、と性格に起因するように思いやすい。
自分が何かすると、たまたまそういう状況だったから、と状況に起因するように思うものだ。」
というのを読んだことがある。
心理学者の本だったと思うのだが、あの方の本かこの方の本だったか、どの本かが見つけられない。
この一節を読んだ際、「ほぉぉぉぉぉおー」と唸ってしまった。
ものすごくよくわかる。
例えばだ。
「大事な仕事がある時に遅刻してきた人」がいるとする。
「ああ、彼はこういう時、遅刻してくるような人なのよね」と思う。
自分が遅刻してしまうと、
「今日はたまたま丸の内線が遅れていたからなのよ」とついつい思う。
他者のすることは、性格や人柄といったものに起因すると判断し、自分の、特にマズイ出来事は、状況のせいだと思うというのは、他にもいろいろな場面に当てはまる。
自分のことを棚に上げる、とは、案外、こういうところに原因があるのかも知れない。
SpecialPR