ソーシャルメディア時代のソーシャルキャピタル 7つの特徴
上図は
Altimeterがデジタル時代の影響要素を示したもの。最近、ソーシャルキャピタルという概念がいろいろなところで、形を変えて使われるようになっています。
例えば、タラ・ハントさんの著作「ツイッターノミクス」のウッフィーや、岡田斗司夫さん著作「評価経済社会」の 評価も、ソーシャルキャピタルとほぼ同じ意味なのではないかと思います。
ソーシャルキャピタルは実は2種類あって、家族や親しい友人と の信頼と愛情で結ばれた関係である「ボンド・キャピタル」と、広く社会における対人関係から生まれる「ブリッジ・キャピタル」です。ソーシャルメディア時代のソーシャルキャピタルは後者の広くゆるい「ブリッジ型のソーシャルキャピタル」にあたると思います。
ソーシャルメディア時代の特徴を整理してみます。
特徴は①ソーシャルグラフの上にある
ソーシャルネットワークのソーシャルグラフでつながったソーシャルキャピタルであり、地域的な影響を従来よりも受けにくくなっている。
特徴②可視化された
Twitterのフォロワー数、Facebook
のフレンド数など、ソーシャルキャピタル(その一側面)が可視化されるようになった。信用、評判が目に見えるようになった。
特徴③レバレッジが効く
特徴①と特徴②からレバレッジが利きやすくなっ
た。例えば、Twitterのフォロワー数が多いから、いいコンテンツを配信してくれるのだろうと、さらに多くのフォロワーが集まる現象など。
特徴④インタラクションで育まれる
ソーシャルメディア時代のソーシャ
ルキャピタルは、ソーシャルオブジェクトのインタラクションを通じて育まれる。
特徴⑤マネタイズがしやすくなった
目に見えるようになったことで、ソーシャルキャピタルからのマネタイズがしやす
くなった。
特徴⑥マーケットキャピタルの先行指標としての価値
ソーシャルキャピタルがマーケットキャピタルの先行指標としての価値をもつようになった。私なりに、ソーシャルキャピタルの価値を考えると、ネットワーク
の大きさ、インフルエンサーが含まれる度合い、ネットワーク構成員のエンゲージメントの強さの3つが影響すると思います。
特徴⑦影響力はあがる一方!
KloutやPeerIndexなどの可視
化サービスが普及し、ソーシャルキャピタルの影響力がどんどんあがっている。例えばスターバックスがKloutの高い人に無料サービスしたり、銀行が信用
リスクの判断材料に使うようになったり、採用の際の判断材料に使うようになったり、まさに人生を左右するような影響力を持つようになってきている!
ソーシャルキャピタルをどう考えるか、どう戦略的に活用するかが、個人にとっても、組織にとっても、非常に重要になってきました。みなさんはどうお考えで しょうか?