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ソフトウェア製品開発現場の視点

Exchange Online では、一度増やしたライセンス数は減らせない

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前の blog に書いたが、買収したアメリカの子会社が以前から社内のメールに Exchange を使っていたため、3月に Exchange Online に移行した。その後、大きなトラブルもなく2ヶ月経ったが、ライセンス数の関係でサポートに問い合わせることになった。

トラブルのきっかけは、オンラインの管理者画面から使用ライセンス数を変更しようとしたときに「ライセンス数は増やすことはできるが、契約期間終了まで減らすことはできない」旨のメッセージが表示されたことである。

ここ、数日 Microsoft のサポートとメールをやりとりしてわかったことは、やはり Exchange Online は一度増やしたライセンス数を減らすことができないということだ。Cloud コンピューティングのうたい文句の一つは、いつでもリソースを増やしたり減らしたりできることなので、Cloud サービスのひとつの Exchange Online でもいつでも自由に増減できるだろうと思っていた。さらに Google Apps は1年ごとのライセンス更新のときに1年分のライセンスを一括して払うのに対して、Exchange Online は毎月払いという違いがあった。勝手に思い込んだ方が悪い訳だが、毎月払いであり、かつライセンス数を変更する画面を見ると増やせるだけで減らすことができないということは想定外であった。

Microsoft のサポートからのメールも私の混乱を大きくさせた。「サービスがはじまったばかりなので、増やすことはできるが、減らすことはできないようになっています。ごめんなさい。」という趣旨のメールを受け取ったが、このメールからはシステム上減らすことができないのか、そもそも意図的に、ライセンス数を減らすことを認めない課金体系になっているのかはわからなかった。システム上の都合で謝るのなら、手作業でも良いので、ライセンス数を減らす手続きをとってほしいし、もしライセンス数を減らすことを認めない課金体系なら、謝らないでそれをきちんと説明してほしい。それにしても、毎月課金になっているのに翌月にライセンス数を減らすことを認めないというのは、わかりにくい仕様である。減らすのを認めたくないのなら、Google Apps のように1年単位の課金にした方がすっきりしていて良いと思う。

Exchange Online, SharePoint Online を使う予定の方(企業)は、ライセンス体系には注意したほうが良いと思います。

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