ポストFacebook時代に必要なのはインタレストグラフベースの非実名制の空間だ。
若者、特に中高生くらいにはFacebookは難しすぎるし、おっさんくさくてクールじゃない。お父さんのお気に入りの酒とかゴルフクラブの話をみても面白いわけがないよね。
刺激的なパーティに出ていても悪さをしているとは限らない、なのにタグ付けされた写真をネタに親に叱られるのもかなわない。ネイルやカラコンを愛して茶髪にするからといってイコール不良ってわけでもないことは、ほんとはみんな分かっているはずだよね。だから子供達は自分たちだけで楽しめる空間を欲するわけ。
至極当たり前の話でしょう?
つまり、興味関心だけで結ばれる、異なるジェネレーションやリアルな知人があまり入ってこない、インタレストグラフによるSNSの需要があることは間違いがない。Revolverはそこを抑えていきたいんだな。
ティーンエージャーは、親や先生などの大人の監視を避けて自分たちの楽しみを享受できる場所が欲しい。自分の胸に聞いてみればいい、僕たちだって17歳のときには、オトナになってなりたくなかったし、信じてもいなかったはずだ。
そして、いまでは大人だって、他人に言いづらい趣味の世界に没頭する時間は欲しい。他の人の目を気にしながら本音を隠して建前だけを見せあうFacebookには、時として大人だって窮屈に感じるものだ。
そもそも鉄道が好きだからといって、誰もが鉄ちゃん呼ばわりされたいわけじゃない。アイドルやアニメが好きだからといって誰もがオタク呼ばわりされたいわけじゃない。車やバイクが好きだからといって、それがカネを浪費しているというわけじゃないだろう? それでもFacebookのようなリアルな人間関係に引きずられた世界では、楽しい経験や欲求をおおっぴらにしづらくなってしまっているんだ。
映画『桐島、部活やめるってよ』はリアルな青春映画として傑作だと思うが、主人公達は周囲に馬鹿にされながらも映画製作に打ち込み、そして仲間とそのパッションを感じあう部室では、本当に生き生きとしていた。
同じように、好きなことに熱中する空間は誰だってほしいし、仲間も必要だ。だから、Revolverは性別・世代別の"無数の興味関心"を拾ってコミュニティを作っていく。
Revolverでは、複数のコミュニティに属していても、互いのリアルアイデンティティを明かす必要がないので、存分に楽しめる。
世界中の言語で、世界中のインタレストグラフをまとめ、つないでいく。
いまでもRevolverを使って構築されたコミュニティには、男ばかり平均年齢45歳のコミュニティがあると思えば、キラキラした女の子達だけが集まる平均年齢16歳のコミュニティも存在する。さまざまな世代、さまざまな国籍や言語で、自分たちが好きな趣味や関心ごとに興じることができて、情熱を共有しあえる空間をRevovlerは作る。
FacebookはネットユーザーのDNSとして必要な存在であり続けるだろう。米国では、その上で新しい生態系が既に生まれ始めているが、日本ではまだだ。Revolverが正式公開された暁には、日本、いやアジアに根付く新しい生態系の一つとして、大きく広げていきたい。