海賊船モディファイ号に集う仲間とその心意気
モディファイを設立して2ヶ月半になるのだが、幸いにしてそこそこの売上と
対応しきれないほどの引合をいただき、忙しい毎日を過ごしている。僕自身の目下の悩みは、戦略的に必要なファイナンスバックアップを得るために忙殺され
て、十分にセールス&マーケティングに時間を割くことができないことだ。開発にも営業にもリソースは足りないが、それはスタートアップにとっては仕方のな
いことで、苦労というよりも、どうやってやりくりをするかを考える楽しみのほうが多い。
僕は前職で、スタートアップで働くための5つの心得
を書き記した。いまだに使っていてくれていて非常に嬉しいのだが、いま改めて、モディファイでいま一緒に働いてくれる仲間を称えて、同時に今後一緒に働いてくれるかもしれない未来の仲間に向けて、いま僕が考えるスタートアップで働くための心得を書く。
1. 仕事が大好きだ、というより好きなことしかやらない
スタートアップのベンチャーで働くということは、プレッシャーやストレスに耐えながら、あるいは将来への不安を抱えながらも、常に笑っていられるという心の強さが必要だ。
その強さを支えているのは、いま自分がしていることを肯定できることが前提となる。つまり、仕事が大好きで、大好きなことを仕事にできている、という喜びとプライドがなくてはならない。
2. 頑固である。頑固であろうとする。
自分のスタイルを貫けることが大事だ。自分のスタイルに自信がないひとはスタートアップには向かない。
自分のスタイルを通すためには、周囲に理解と協力を求める必要がある。やり方や方法を否定されたら、なぜ否定されたのかを考えて、肯定してもらえるように交渉してみよう。その努力と粘り強い交渉力があってこその、スタイルである。
3. 柔軟である。必要に応じて。
自分のやり方が間違っていると分かったら、すぐに改める。時と場合に応じて変化することを恐れない。本当に自分のスタイルに自信があれば、過ちを過ちと認める勇気があるはずだ。それで色あせるようなスタイルなら、最初から意味がないのだから。
4. 公私混同しよう、いい意味で。
土曜も日曜も、夜中も早朝も関係ない。ひたすら仕事をしよう。歩きながらでも寝ながらでも仕事はできる。
だからこそ、就業中に仕事以外のことを考えたっていい。24時間中、ほとんど仕事のことを考えているのだから。
オンとオフを切り分けるのではなく、一瞬一瞬で切り替えればいい。
5. 仲間を信じよう。仲間は家族であり親友である。
スタートアップは大海に漕ぎだした小さなボートだ。乗り合わせた仲間に命を預けることができなければ、すぐに沈んでしまう。スタートアップで共に働くメン
バーは、家族であり親友であり、時にはそれ以上のものだ。議論も諍いも時にあるとしても、根底にあるのは 互いの命運を預けているという信頼だ。
職種も肩書きも、年齢も性別も、そして国籍も関係ない。仲間は仲間なのだ。
モディファイの社員は僕をいれて5名。
また、社員ではないが、同じ船の上で一緒に働いてくれるメンバーが何人かいる。みな、上の5つの条件をパスした心強いチームだ。
いまはまだちょっとした環境の変化で揺らぐ小舟にすぎないが、共に働いてくれる多くの有志が集ってくれることを信じて、より大きな船へと成長していきたい。