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これからの価値観は”3S”なのか? 〜ソーシャル / サスティナブル / シェアラブル〜

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先日、かなり興味深い記事があったので、それを読んで考えたことを書こうと思います。


これからの日本に「三種の神器」は再び現れるのか?「3S」が次世代マーケティングのキーワードに - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/commentary/35003756/

上記CNETJapanの記事で、戦略PRの著者である本田氏がこれからの日本の消費習慣として提言しているのが、「3C」ならぬ「3S」です。「3S」とは、ソーシャル(Social)、サスティナブル(Sustainable)、シェアラブル(Sharable)のそれぞれの頭文字で、一昔前にカラーテレビ(Color Television)、クーラー(Cooler)、自動車(Car)がそれぞれの頭文字をとって「3C」と呼ばれた時代からの変化を表現した象徴的なキーワードだと思います。

非常に概念的なもので、個人に実利に結びつかないのではないかと思われるかもしれません。そもそも、三種の神器と呼ばれた「3C」は名詞であって、形容詞の「3S」に新たな三種の神器を引っかけるのは少々強引です(笑)それでも、このソーシャル(Social)、サスティナブル(Sustainable)、シェアラブル(Sharable)という3つのキーワードには個人的にもかなりしっくりきますし、これからの世の中において、物質的満足から精神的充足が求められる方向にさらにシフトしていくのは間違いないでしょう。


Give, take 'n share


さて、ソーシャル、サスティナブル、シェアラブルと言われて、僕自身が思いついたサービスを簡単にまとめてみることにします。


■Airbnb
- Vacation rentals, private rooms, sublets by the night - Accommodations on Airbnb -
http://www.airbnb.com/

http://www.airbnb.com/


まさにシェアビジネスの代表格が、このAirbnb(エアビーアンドビー)でしょう。Webを通して部屋を貸したい人と、宿泊したい旅行者を結びつけるサービスです。昨年末にNHK出版から出された書籍「シェア〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略」でも冒頭で紹介されています。

2007年10月、全米からデザイナーが集まる大きなイベントがサンフランシスコで開催された際、サンフランシスコ在住だった共同創業者の2人は、イベント地周辺のホテルが一瞬で埋まったことに驚いたとのこと。ルームシェアの需要に気づいて立ち上げたAirbnbの利用数は2010年1月に約10万泊だったのが、12月時点で80万泊へ。2010年の1年間で800%増というのは驚くべき実績です。現在、累計宿泊数は160万泊に達しているようで、これからも注目です。


<参考記事>

Airbnbは2010年に800%の成長–その締めくくりは上出来の紹介ビデオ
http://jp.techcrunch.com/archives/20110106airbnb-2010/

ソーシャルB&BのAirbnb、巨額資金調達か―会社評価10億ドル?
http://jp.techcrunch.com/archives/20110530airbnb-has-arrived-raising-mega-round-at-a-1-billion-valuation/



■Zipcar
- Car Sharing, an alternative to car rental and car ownership -
http://www.zipcar.com/

http://www.zipcar.com/

こちらも有名なので、ご存知の方も多いかと思います。米国ボストンで2000年に創業した世界最大のカーシェアリング事業を手掛けるZipcar(ジップカー)。乗用車を会員同士が共有(=賃貸)する仕組みで、レンタカーとは違い、保険や契約書などのややこしい手続きをする必要もありません。24時間いつでも、運転したい時にパソコンや電話で予約をして最寄りの駐車スペースに行くだけで、1時間単位で利用できます。「便利」「低料金」「環境にやさしい」というコンセプトは、まさに今の時代を象徴するものではないでしょうか。

また興味深いのが、Zipcarのユーザー(「ジップスター(ジップ支持者)」)は流行に敏感な人たちだという、ある種のライフスタイルの主張になっているということ。ニューヨークでお会いした古賀洋吉さん( @yokichi )がグローバル戦略顧問を務めていることもあり、ナスダックに上場した4月以降も注目しているサービスです。


<参考記事>

カーシェアリング事業の米ジップカーが上場-初取引は56%高で終了 - Bloomberg.co.jp
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aTWnEOysP8P0



上記2つ以外にも、注目すべきサービスがたくさんあります。”Clothes don't grow. Kids do.”(服は成長しない。子どもはします。)というコンセプトの子ども服交換サービス「thredUP」、”Save money and resources by sharing stuff with your friends.”(友人とモノを共有して、お金とリソースを節約しよう。)というコンセプトで近所の人と気軽にモノの貸し借りができる「NeighborGoods」、ゲームや本・音楽・映画をシェアする「Swap.com」、農場をシェアする「SharedEarth」、企業間でモノやサービスをシェアする「Bartercard」、近所で助け合いをシェアする「Õnnepank」など。こういうサービスの台頭は、私たち生活者の価値観の変化がもたらしたものだと思っています。


<参考サイト>

thredUP Used Kids Clothing Exchange - where parents swap gently worn, second hand & used kids clothing online
http://www.thredup.com/

NeighborGoods
http://neighborgoods.net/

Swap.com – Trade Books, CDs, Video Games, Movies, Find Swap Events
http://www.swap.com/

Shared Earth the Largest Community Garden on the Planet! | SharedEarth
http://sharedearth.com/

Bartercard is the worlds largest barter trade exchange
http://www.bartercard.com/

Õnnepank
http://www.onnepank.ee/en



ここまで海外サービスばかりを紹介してきましたが、この流れは日本国内にも確実に来ています。まだ数は多くありませんが、注目すべき国内サービスはよく、以下のサイト「greenz(グリーンズ)」が紹介してくれています。「所有することは非効率であり、共有した方が持続して豊かになれる」という考え方に共感していただける方も多いことでしょう。「所有」せずに「共有」することは、金融危機を経てモノを買わなくなった時代において、経済的に効率が良いだけでなく、精神的な満足も得ることができる。物質的満足から精神的充足が求められる時代にシフトしている今、まさに求められている指向です。


greenz.jp グリーンズ | あなたの暮らしと世界を変えるグッドアイデア厳選マガジン
http://greenz.jp/

http://greenz.jp/



社会に貢献できる要素を持った商品やサービスへの関心。節約に代表される従来の狭義な”エコ”を超えた、本来的な持続可能力。そして、震災前から若い世代のキーワードだった「シェア」の感覚。これらはこれからますます広がっていくことでしょう。ソーシャル(Social)、サスティナブル(Sustainable)、シェアラブル(Sharable)という3つのキーワード。三種の神器とは呼ばないまでも、今後継続して意識していきたい価値観です。


Sharing


最後に。日本国内では残念ながら、この3つのキーワードを象徴するような注目サービスはまだまだ少ないかもしれません。しかし、このムーブメントの胎動は確実に日本でも起こっていると実感しますし、”日本発、世界を席巻するシェアサービス”をテーマとした「SHAREカンファレンス2011」が7月下旬に開催されるようで、非常に期待しています。この記事を最後までお読みいただいた方、よろしければご一緒しましょう!

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