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児童養護施設などへの寄付のマッチングサイト「お願いタイガー!」

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児童養護施設を舞台にした日本テレビ系列のドラマ「明日、ママがいない」に賛否両論が寄せられています。私はドラマのすべてをきちんと見た訳ではないので大それたことは言えません。

ただ、たとえ制作者側の意図がどのようであれ、大人が観賞するドラマとして優れたものであったとしても、それを見た子供たちが傷つく要素が少しでもあるのであれば、放送中止もしくは内容変更をすべきだと思います。制作者側に問題意識や視聴者に伝えたい善意のメッセージがあるにせよ、メディアとしてその表現方法を考えるべきではないでしょうか?

前置きが長くなってしまいましたが、今回は児童養護施設、知的障害児施設などの社会福祉施設への寄付マッチングサイト「お願いタイガー!」を紹介します。

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お願いタイガー!の運営は名入れギフト.com株式会社 会長の阿比留康光さん、2011年1月にスタートしたサービスです。

タイガーマスク運動がWebで可能に

2010年12月に児童相談所に「伊達直人」名義でランドセルが寄付されたことを覚えていらっしゃいますでしょうか? 以来、いわゆるタイガーマスク運動が各地で起こっていますが、お願いタイガー!はそれをWebで可能にするサービスです。

但し、お願いタイガー!がタイガーマスク運動と違うところは施設の子供たちやお年寄りの「必要とするモノ」「欲しいモノ」を寄付できるところ。寄付で難しいところは、必要な人に必要なモノがきちんと届かなかったり、逆にニーズと合致せずにモノがあまってしまい困惑を招く例もよくありますよね。

お願いタイガー!は、施設側が物品、ボランティア、寄付などの欲しい情報を登録して、寄付したい人がそれを見て寄付をする仕組みです。また、まだ使えるのに不要になったモノを「さしあげます」として登録することもできます。寄付を受ける側、寄付をする側のことをよく考えた、とても良いサービスだと思います。

協力者を募集中

サービス開始から約3年が経過しましたが、お願いタイガー!は施設へサイトを紹介するチラシを渡したりFAX送信してくれる人、サイト運営者、Webデザイナー、プログラマー、マーケターなどの協力者を募集しています。タイガーマスク運動を一般的なものにするには、まだまだ知名度が足りないようです。

個人的には、ドラマのことだけではなく、こういうサービスがもっともっと話題になりメジャーになればいいのにと思います。そして当たり前のように、多くの施設の子供たちやお年寄りが必要なモノを世の中に伝えることができて、寄付できる人が寄付をするような世界になればいいと思います。

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