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持続可能な新しいツーリズムを創り上げるプロジェクト「カンボジア サンボープレイクック」

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「ソーシャル・コワーキングスペース」をテーマに、NPO/NGO団体向けプランを提供しているコワーキングスペース「VACANCY OFFICE GOTANDA」。夏の2ヵ月間、そこを拠点にチームミーティングをしているNPO very50のプロジェクト「カンボジア サンボープレイクック」のお話を聞いてきましたので紹介します。

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アジア新興国の問題を解決するvery50のMoG

カンボジア サンボープレイクックは、NPO very50のアジア新興国の問題解決プロジェクト Mission on the Ground(通称 MoG)のひとつ。MoGは、学生、会社員、フリーランサー、デザイナーなどで構成される参加者が1つのコンサルティングチームとなり、アジア新興諸国で社会事業家らが抱えている経営課題の解決に挑む実践型の教育プロジェクトです。

現地ワーク出発前の1~2ヶ月間、事前トレーニングとチームミーティングを日本国内で行ないます。 今年は、7、8月の2ヵ月間に、サンボープレイクックを含め5つのMoGのチームがVACANCY OFFICE GOTANDAでチームミーティングを重ねています。

持続可能な新しいツーリズムを創り上げる

サンボープレイクックは、カンボジアの首都プノンペンから車で約2時間の場所にある遺跡群。その建立は世界遺産アンコールワットよりも古いそうです。ただ、ツーリズムで潤う一方、環境・文化財の破壊・劣化や、ツーリズムの恩恵にあやかれない人の間に広がる格差などの問題を抱えています。

サンボープレイクック プロジェクトの目的は、現地で問題解決のために尽力する吉川 舞さんと共に、「修復と観光の快適な関係」を表現するような、今までにない新しいツーリズムを創り上げること。

週1、2回のチームミーティングを2ヵ月間継続

チームは全体で10人で、その構成は学生9人、社会人1人です。彼らは、9月1日(日)からの現地ワークに備え、7、8月の2ヵ月間、現状分析/チームゴールの設定/戦略策定をするチームミーティングを重ねてきました。最初の内は週1回、最後の3週間は週2回のペースで、ほぼ丸一日をかけて議論しています、それ以外にもSkypeで1回/2日のペースで話をしているとのこと。

今回、現地出発前の最後のチームミーティングでお話を聞けたのは、リーダーの冨塚さん、川畑さん、中村さん、桐生さん、水野さんの5人。川畑さんは何とまだ高校生です。

「現地で実践し、リーダーシップを学んで会社を立ち上げたい(冨塚さん)」、「旅がしたい、それもただの旅ではなく学べる旅を(川畑さん)」、「実践型、現場指向のプロジェクトスタイルに惹かれた(中村さん)」「途上国に行ってみたい、通常のスタディツアーより得られるものが多いはず(桐生さん)」、「海外の現地に行ってみたい、地域と観光の関わりを探したい(水野さん)」など、プロジェクトへの参加動機は様々ですが、夏休みの時間のほとんどをプロジェクトに費やす、その情熱には頭が下がります……。

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遺跡から大切な人に手紙を書こう!

2ヵ月間のチームミーティングを通して、彼らは5つの新しいツーリズムの案を創りました。その中でも最有力候補は、サンボークレイクックの遺跡で大切な人に手紙を書こう! というアイデアです。確かに、旅先であれば、素直な気持ちで手紙を書けるかもしれませんね。

そして、その手紙はカンボジアの民芸品であるリンゴの籠に入れて送るとのこと。「そうすれば遺跡の一部を送ることになり、日本に居ながらカンボジアの遺跡を感じてもらうことができる(水野さん)」。彼らの現地での実践は9月1日(日)にはじまります。帰国後の10月5日(土)には帰国報告会もありますので、参加したいと思います。

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