ソーシャルメディア全盛の時代にマスメディアはまだ重要なのか?
先週の土曜日(5/25)、アジアの社会問題を解決しながらまなべる学校 NPO very50の公開講座「新時代のプロモーション ~お金をかけずに効果的に伝える!PRとは~」に参加してきました。
マクラーレンホンダの車体広告のマルボロはオレンジ色だった?
講師は株式会社スーパーモダニズム代表で、商業美術家・マーケティング&プロモーション・コンサルティングの菅野和弘さん。大手広告エージェンシーでF1モータースポーツプロモーションや、有名アーチストのプロモーションデザイナーとして活躍された方です。
F1のマクラーレンホンダ(復活が発表されましたね!)の以前の車体広告のマルボロの色は、現地の数万人の観衆よりTVの向こうのより多くの視聴者の見栄えを優先した結果、実はマルボロレッドではなく蛍光オレンジに近い色だったとか、X JAPANのYOSHIKIの本気なのか話題作りなのかわからないパフォーマンスのことなど、いろいろと面白いお話が聞けました。
マスメディアはまだ重要なのか?
その中でも私が最も興味深かったお話はマスメディアの重要性についてです。日本のマスメディアの特徴としては以下があげられるとのこと。
- 新聞の発行部数が巨大(世界のTOP3を独占)
- TV(少ないチャンネル数)の強い影響力
- 新聞に対する高い信頼度
世界の新聞発行部数のTOP3は、読売新聞(987万部)、朝日新聞(779万部)、毎日新聞(341万部)が占め、日本より人口が多い米国のウォール・ストリート・ジャーナルは229万部、USA Todayは171万部、ニューヨーク・タイムズは161万部に過ぎません。また、米国では地上波TVの視聴が15%しかないのに対し、日本はNHKおよび民放キー局の5局が中心で「皆が見るTV局が限られている」という状態にあります。
そして、新聞に対する高い信頼度やオンライン上のコンテンツ(一次使用)のほとんどは新聞発の情報(ソーシャルメディア発の一次情報は全体の20~25%)ということもあり、まだまだいわゆる4大メディアはそれなりに重要であると結論付けてらっしゃいました。もちろん、利用する側の年齢やコンテンツの種類などにより一概に言えないとは思いますが。
効果的なPR手法は業種や組織のサイズなどによって異なる
全体を通して個人的に感じたのは、やはり効果的なPR手法はB2BなのかB2Cなのか、そして業種や組織のサイズなどによって異なるということです(当たり前といえば当たり前ですが)。私の立場からすると、B2Bの大企業ではないIT企業の効果的なPR手法とか、NPO団体の効果的なPR手法などが気になります。全体論だけではなく、そのようなニーズに特化したセミナーがあればいいのですが。
セミナーの場所は五反田のコワーキングスペース
ちなみに、今回のセミナーの開催場所は五反田にあるコワーキングスペース VACANCY OFFICE GOTANDAでした。
駅から近く(徒歩5分)広くて開放感があり、とても快適な場所でした。