誰かのために走る!「JustGiving Japan」
今回はファンドレイジング・サイトでも資金を調達する「資金調達型」ではなく、寄付金を調達する「寄付金調達型」の「JustGiving Japan」を紹介します。2001年に英国で設立され、2010年3月より日本でも展開している世界最大級のファンドレイジング・サイトです。
日本における設立者はNPO法人チャリティ・プラットフォームで、運営団体は一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパンです。カテゴリは、寄付金を調達する「寄付金調達型」NPO法人などの非営利団体が運営する「非営利型」になります。
何かにチャレンジすることで寄付を集める
JustGivingは、何かにチャレンジすることで、支援したい団体のために寄付を集めるプラットフォームです。チャレンジャーは、「チャレンジする内容」「目標金額」「支援先団体(NPO)」を登録して、サポーターから寄付金を募ります。チャレンジの内容には以下のようなものがあります。
- 毎日12km走り続ける!!!
- 休肝日を2日もうける
- 3ヶ月間で5kg、ダイエットします!
- 沖縄マラソンで42.195kmを4時間台で走ってAEDを買う
- 英語をこつこと3ヶ月頑張ることで、国際協力NPOの支援に繋げたいですね支援
芸能人やスポーツ選手がチャレンジするケースもあり、また企業によるチャレンジのケースもあります。
数字的には日本でも成功しているといえるか
サポーター(寄付者)からの寄付は全額を支援先団体に届けますが、引き渡しの際にかかるシステム手数料は支援先団体が負担します。システム手数料は、JG手数料(寄付金額の約10%)と決済手数料(決済手段により異なる)を合計した金額から構成されます。JG手数料(寄付金額の約10%)のうち、寄付金額の1%相当分を提携におけるライセンス費として英国JustGivingに支払い、9%相当分をシステム運営費、支援団体のリサーチ費、および事務局運営費としてジャスト・ギビング・ジャパンが使用するとなっています。
本日(12/24)現在、Worldwideで1,200万人が、9,000以上の団体に、1,000億円超を寄付しており、日本でも寄付金の総額828,090,272円、チャレンジ件数4,602件、寄付件数74,900件、支援先団体581団体という実績を残しています。
寄付金の総額やチャレンジ件数の数字は、こと日本においてはほかのファンドレイジング・サイトよりも成功しているといえます。欧米に比較して寄付する文化が根付かないといわれる日本ですが、自己実現をする「チャレンジ」と紐づけていることがポイントなのでしょうか。簡単に答えとすることはできませんが、成功例に近いひとつのサイトだとは思います。