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今回の東京都知事選挙で感じた事

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 佐藤@IT雑貨屋です。

 先日の日曜日(7/7)に東京都知事選挙がありました。結果は現職の小池都知事の続投が決まりましたが、意外だったのが石丸伸二氏が二位の得票数を得た事でした。

 下馬評ではありませんが、ネット上で「X(旧Twitter)」を見ていたら、蓮舫女史が活動状況でも優勢にも見えたのですが、蓋を開けたら何故か石丸氏の得票数が蓮舫女史を上回っていて、これには私も少し驚きました。

 私が若い頃、知人の飲み屋のマスターから、酒場でやってはいけない話題として「政治、宗教、野球」と教えられていて、政治の事をここで書くのもどうかと思いましたが、ちょっとだけ感じた事を書いてみます。

◆無視できないSNS
 今回の都知事選挙では、蓮舫女史も盛んにSNSを利用して情報発信をしていました。しかし同じSNSを利用していた石丸氏が、何故、今回の選挙で蓮舫氏を上回る事が出来たのでしょうか。
 個人的に感じたのは、蓮舫女史のSNSに対する戦略というのは、従来の選挙に対する考え方の線上にあったもので、要はどれだけ盛り上がった選挙運動をしているのか、とか、どれだけ多くの人が共感しているのか、といった組織的な方向性で情報発信をしていた様に見受けられます。

 一方の石丸氏のSNS利用では、こと人々が政治の事に関心を持たせるような内容で、SNSを上手に利用する事をしていたと思います。つまり組織的な盛り上がりとか、組織的な活動ではなく、石丸氏自身のSNSを通した訴えが、より多くの人に政治的な関心を得させる事が出来きた。またそういった使い方をしたと言う事なのかもしれません。

◆選挙投票年齢が18歳になった事
 また投票できる年齢が18歳まで下がったという事も、若い世代が今回の石丸氏への投票する事へとつながったのかもしれません。
 私の家の子供たちもそうですが、テレビをあまり見ていませんし、どちらかというとYoutubeやInstagramなどを日常的に見ています。
 そんな若い世代には、蓮舫女史がネットで配信していた「お祭り」の様な組織的な盛り上がりとか、組織的な動きは逆に「胡散臭さ」を感じさせてしまったのかもしれません。こういった事でネット上の「若者の感覚」を掴む事に、蓮舫女史陣営は失敗してしまったのかもしれませんね。

◆「反」小池都知事のグループが割れた
 今回の都知事選挙では、石丸氏と蓮舫女史の票が一つにまとまったら、恐らく小池都知事は続投できなかったかもしれません。しかし結果として、この「反小池陣営」を一つにまとめられなかった事が、結果として小池都知事の続投を決定づけたのではないでしょうか。
 小池都知事は、従来の自民党の支持層に加え、公明党支持層も手堅く固めていたので、「反小池」と言っても、そこを突き崩すだけの力量が無かった。それが結果として小池都知事続投につながったと思います。

 これから先、今度は衆議院選挙もあるでしょう。そんな国政選挙においても、SNSを如何に上手く利用できるのか、そこをこれからの候補者は問われていくのかもしれません。そしてそれは単に、従来の「組織選挙」の延長線上で利用するのではなく、より候補者がSNS利用者に直接訴えかけられる「メディア」として上手に使っていけるのか。そういう事も大事になってくるのではありませんか?

 以上、これは単なる「私見」です。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

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