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経営者や営業責任者の8割以上が、自社の営業チームが思ったように動かずに悩んでいます。リクルートでもっとも多くの営業チームを立ち上げ、5年連続でNo.1マネジャーの評価を得た著者が「売れるチームづくり」の極意を語ります。

使命感をもつということ

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 はじめまして。

 私、営業で悩んでいる中小企業の社長さんに、元気で売れるチームのつくり方を伝えているチームフォース・プロデューサーの、庄司 充と申します。

 わたしは、これまでクライアント企業との取り組みのなかで、人が力を発揮するためには

「自分たちは何のためにこの仕事をしているのか」

を明確にするということが、いかに大切かを実感してきましたが、このたびの大地震による 被災地で、過酷な救援活動に従事する方々の姿を見て、使命感をもった人たちが発揮する力のすごさを、よりいっそう確信することとなりました。

 今日は、使命感をもつことの重要性について感じたことを、書いてみたいと思います。

 ニュースでは、被災地で救助と復興支援のために作業をする、たくさんの人たちの姿が報道されています。その無私でひたむきな姿にはそのたびに心打たれます。なかでも、福島原発で起きた重大な事故に際して、命がけの作業でおそらく戦後日本の最大の危機を救ってくれた東京消防庁や自衛隊、現場の東電関係者の方々の話には、多くの人が深い感動と尊敬の念を覚えたことと思います。

 なぜ、彼らはあれほどの自己犠牲をはらって、危険な作業に挑むことができたのか?

仕事だから?

お金のため?


どこぞの大臣に「やらないとクビにする」と言われたから?

 お金を積まれたり、だれかに恫喝されたからといってできるようなことでないことは、自分に置き換えて想像すれば誰だってわかりますよね。わたしは、極限状態での作業を可能にしたのはただひとつ、

「家族を守る 地元の人たちを守る 国を守る」

という強い使命感だったのではないかと思っています。

 過酷な任務を遂行したハイパーレスキュー隊の方々の記者会見を見たとき、とても自分にできるようなことではないと大きな尊敬の念を抱きながらも、ある種のうらやましさを感じました。

 ではなぜ、彼らをうらやましいと感じたのか? 少し考えてみたいと思います。


つづく

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