Googleリアルタイム検索がオープン、数秒前の世界を可視化
噂のGoogleリアルタイム検索、Google Reatime Searchが、日本時間で本日早朝に登場した。
・Google Realtime Search
http://www.google.com/reatime
予告では英語のみ版との報道もあったが、日本語にもしっかり対応されているようだ。YouTube動画も出ているのでご参考まで。
今までもリアルタイム検索では、TwitterやFacebook自身が持つ検索エンジン、さらにTopsyのようなサードパーティによる高度な検索エンジンなどあったが、このGoogle Realtime Searchの異なるところは以下のような点だ。
- Twitterのみならず、Facebook、Myspace、Friendfeed、Buzzなどと広く連動
- 検索トレンドが表示され、ドリルダウンすることで詳細なトレンドのタイミングを把握できる
- 地域限定できるため、ローカルなリアルタイムトレンドを把握できる
- Googleの豊富な検索オプションをそのまま利用できる
- 画像がリンクしている場合は同時に表示される
- フィードではなく、メールでアラートを飛ばせる(キーワードと頻度を指定可能)
トレンドを追うという意味では、検索キーワードによるGoogle Insights for Searchがあるが、それよりも遥かに明確な、世界の今を把握できるようになった。
例えばTwitter上の流行ワードである「ドロリッチなう」を追ってみよう。
このように、Google Insights for Searchでは大まかなトレンド、そしてそれに対応するニュースで内容を類推するしかなかった。それに対して、
Google Realtime Searchだと、次のような検索結果となる。
残念ながら2010年以降しか対応していないので、「ドロリッチなう」がピークを迎えていた2009年後半のツイート状況を閲覧することはできないが、非常に息の長い流行となっていること、また8月後半に大きなピークがあることが見て取れる。ピーク時にカーソルをあわせてクリックすると、さらにそのタイミングでのツイート状況がドリルダウンされて次のように表示される。
どうやら「ドロリッチなう」の盛り上がりは8月24日からはじまったようだ。さらにツイートを見ると新製品「ダブルグレープフルーツ」に関する話題で、しかもほとんどのツイートは画像つきで、新しいドロリッチ体験を共有している様が一目で理解できるのだ。
・実際にこちらで体験ください。「ドロリッチなう」リアルタイム検索結果
このように、このGoogle Realtime Searchは天災や革命など世界的なイベントトレンドを知るだけでなく、過去にさかのぼって、しかもエリア(日本の都市にも対応している)を絞って、生活者の生の声を俯瞰することができる、強力なマーケティングツールであるといえよう。
記事裏話やイベント、講演スライドDL、バイラルムービー集など、Facebookファンページは こちら
【Google関連】
・ Googleのソーシャル投資が止まらない。今度はバーチャルマネー企業を買収へ (8/10)
・ GoogleがZynga出資に続き、中堅ゲームデベロッパーSlide社を買収 (8/5)
・ YouTubeがターゲットをお茶の間にシフト - 超高解像度などを発表 (7/10)
・ 2010年11月,Google MusicがAndroid3.0と同時に登場か? (7/3)
・ Facebookキラー「Google Me」がまもなくローンチ? (6/28)
・ テレビとウェブの最適融合 ~ Google TVのインパクトと市場予測 (5/21)
・ 「印刷はクラウドにおまかせ」,GoogleがCloud Print構想を発表 (4/17)
・ Googleは20%ルールによってイノベーションのジレンマを回避している (12/21)
【何だろうシリーズ】
・ 「ソーシャルゲーム」はどうして儲かるんだろう? (7/20)
・ 「ソーシャルコマース」ってなんだろう? (7/12)
・ 「ソーシャルグラフ」ってなんだろう? (6/21)
斉藤Twitter,ご連絡などお気軽にどうぞ。 http://twitter.com/toru_saito
斉藤Facebook,友人申請はお気軽にどうぞ。 http://facebook.com/toru.saito
Facebookファンページ In the looop はこちら http://facebook.com/inthelooop
最新の筆者著書です。 『Twitterマーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール』